8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:42:52.64 ID:egDxkjz6o
「きみに言ったとおりだよ私はダンブルドア校長でホグワーツという学校の校長だ。私の学校への入学を勧めにきたのじゃが――きみが来たいのなら、そこがきみの新しい学校になる」
この言葉に対する杏子の反応は、まったく驚くべきものだった。ベットから飛び降り、憤激した顔でダンブルドアから遠ざかった。
「騙されねえぞ!精神病院だろう。そこから来たんだろう?『校長』、ああ、そうだろうさ――ハン、アタシは行かないぞ、わかったか?」
「わしは精神病院から来たのではない」ダンブルドアは辛抱強く言った。
「私は校長先生じゃよ。おとなしく座ってくれれば、ホグワーツのことを話して聞かせよう。もちろん、きみが学校にきたくないというなら、誰も無理強いはしない――」
「やれるもんならやってみな」杏子が鼻先で笑った。
「ホグワーツは」
ダンブルドアは、杏子の最後の言葉を聞かなかったように話を続けた。
「特別な能力を持った者のための学校で――」
「アタシは狂ってない!」
「きみが狂ってないことは知っておる。ホグワーツは狂った者の学校ではない。魔法学校なのじゃ」
沈黙が訪れた。杏子は凍りついていた。無表情だったが、その目はすばやくダンブルドアの両眼を交互にちらちらと見て、どちらかの眼が嘘をついていないかを見極めようとしているかのようだった。
「魔法?」杏子が囁くように繰り返した。
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