過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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1: ◆fG4qOWmicojn
2012/09/28(金) 09:35:23.71 ID:egDxkjz6o
魔法少女まどか☆マギカとハリー・ポッターと賢者の石のクロスSSです。
ほぼハリー・ポッター原作をそのままキャラだけ変えたようなノリです。
原作よりは少ないですが、文量多いです。完結は死んでもさせます。
前半とかとくにグダります。ふわふわのフラッフィー!

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2012/09/28(金) 09:36:43.73 ID:egDxkjz6o
ヒョロリと背が高く、髪やひげの白さからみて相当の年寄りだ。髪もひげもあまりに長いので、ベルトに挟み込んでる。淡いブルーの眼が、半月形のメガネの奥でキラキラ輝き、高い鼻が少なくとも二回は折れたように曲がっている。濃紫のビロードの、はでなかっとの背広を着た姿が、大勢の物珍しげな人の目を集めていた。アルバス・ダンブルドアだ。鉄の門を通り、殺風景な中庭に入った。その奥に、高い鉄柵に囲まれたかなり陰気な四角い建物がある。ダンブルドアは石段を数段上り、正面のドアを一回ノックした。しばらくして、赤髪赤目のやせたエプロンをかけた女性がドアを開けた。
「こんにちは。ミセス・コールとお約束があります。こちらの院長でいらっしゃいますな?」ダンブルドアが目を細めながら言った。
「ああ」ダンブルドアの目を覗き込みながら、女性が言った。
「ああ……ついに……お待ちください……ミセス・コール」女性が振り向いて、静かな、しかし力のある声で呼んだ。
 遠くのほうで何か大声で答える声が聞こえた。女性はダンブルドアに向き直った。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2012/09/28(金) 09:37:58.04 ID:egDxkjz6o
 ダンブルドアは白黒タイルが貼ってある玄関ホールに入った。全体にみずぼらしいところだったが、染み一つなく清潔だった。背後の玄関ドアがまだ閉まりきらないうちに、痩せた女性が、煩わしいことが多すぎるという表情でせかせかと近づいてきた。とげとげしい顔つきは、不親切というより心配事の多い顔だった。ダンブルドアのほうに近づきながら、振り返って、エプロンをかけた別のヘルパーに何か話している。
「……それから上にいるマーサにヨードチンキを持って行っておあげ。ビリー・スタッブズは瘡蓋をいじっているし、エリック・ホエイリーはシーツが膿だらけで――もう手一杯なのに、こんどは水疱瘡だわ」
 女性は誰に言うこともなくしゃべりながら、ダンブルドアに目を留めた。とたんに、たったいまキリンが玄関から入ってきたかのを見たように、唖然として、女性はその場に釘づけになった。
「こんにちは」
 ダンブルドアが手を差し出した。ミセス・コールはポカンと口を開けただけだった。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2012/09/28(金) 09:38:49.27 ID:egDxkjz6o
「ここにお伺いしましたのは、お手紙にも書きましたように、佐倉杏子について、将来のことを相談するためです」ダンブルドアが言った。
「ご家族の方で?」ミセス・コールが聞いた。
「いいえ私は教師です」ダンブルドアが言った。
「私の学校に杏子を入学させるお話で参りました」
「では、どんな学校ですの?」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/09/28(金) 09:39:56.15 ID:egDxkjz6o
 ジンにかけてはミセス・コールが初ではないことが、たちまち明らかになった。二つのグラスにたっぷりとジンを注ぎ、自分の分を一気に飲み干した。あけすけに唇を舐めながら、ミセス・コールは初めてダンブルドアに笑顔を見せた。その機会を逃すダンブルドアではなかった。
「杏子はどんな子ですか?」
「おかしな女の子ですよ」
「ええ」ダンブルドアが言った。「そうではないかと思いました」
「赤ん坊のときもおかしかったんですよ。そりゃ、あなた、ほとんど泣かないんですから。そして、少し大きくなると、あの子は……変でねえ」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:41:02.46 ID:egDxkjz6o
 ミセス・コールは事務所を出、石の階段へとダンブルドアを案内し、通りすがりにヘルパーや子どもたちに指示を出したり、叱ったりした。孤児たちは、みんな同じ灰色のチュニックを着ていた。まあまあ世話が行き届いているように見えたが、子どもたちが育つ場所としては、ここが暗いところであるのは否定できなかった。
「ここです」
 ミセス・コールは、二階の踊り場を曲がり、長い廊下の最初のドアの前で止まった。ドアを二度ノックして、彼女は部屋に入った。
「杏子? お客様ですよ。こちらはダンバートンさん――失礼、ダンダーボアさん。この方はあなたに――まあご本人からお話していただきましょう」
 ダンブルドアが部屋に入ると、ミセス・コールがその背後でドアを閉めた。殺風景な小さな部屋で、古い洋箪笥、木製の椅子一脚、鉄製の簡易ベッドしかない。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:42:09.81 ID:egDxkjz6o
「はじめまして杏子」
 ダンブルドアが近づいて、手を差し出した。
 少女はその手を取らなかった。ダンブルドアは、固い木の椅子を杏子の傍らに引き寄せて座り、二人は病院の患者と見舞い客のような格好になった。
「わしはダンブルドア校長じゃ」
「『校長』?」
以下略



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