31: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/10/01(月) 02:38:48.36 ID:OoeWSQId0
その全てを言い終えて、アクアは一つ大きな吐息を漏らした。
対するマミは、どこか困惑した表情を浮かべたままアクアの問いに答えた。
「ほとんどの質問には答えられると思うわ。でも、多分かなり時間がかかると思う。
だから、一度場所を変えないかしら。私の家なら人目にもつかないと思うわ」
「……なるほどね、おおっぴらには出来ない話ってわけだ。いいよ、案内してよ」
アクアもそれに頷いた。
マミは、どうも話についていけない風のまどかとさやかの二人の方を向き。
「彼女の話は私が聞いておくから、今日はもう帰ったほうがいいわ。
随分と遅くなってしまったし、明日にでもまた来てくれたら、その時にわかった事は説明するから」
そう言われ、二人は不安げにマミとアクアの顔を交互に見つめて。
「……わかりました、マミさん。でも明日の朝一番で行きますから、ちゃんと事情、教えてくださいね」
「私も、明日必ず行きますから。……それじゃあマミさん、アクアちゃん。また……明日」
それでも意を決したようにそう言うと、二人は互いに寄り添いあったまま、ゆっくりと家路を辿り始めるのだった。
魔女との戦いに巻き込まれた疲れが、今になってどっと押し寄せてきたのだろうか。
その歩みは、どうにも頼りないものだった。
「二人はボクが送っていくよ。マミ、後でボクにも話を聞かせてほしいな」
「ええ、しっかり頼むわよ、キュゥべえ」
そしてそんな二人の後を、キュゥべえが追いかけていた。
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