59: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:25:24.94 ID:cUJNQNbAo
「何が、どうなってるのよ……本当に」
呆然と呟くマミのすぐ側で、それは起こった。
息絶えたはずのアクアの身体が、光を放って宙に浮く。
その手が、足が、身体中が光の中で、ばらばらに分解されていく。
同時に生じる、恐ろしい程の魔力の奔流。
「きゃっ……何、この…魔力はっ!?」
迸る魔力に弾き飛ばされ、マミは驚愕の声を上げる。
その間にも、事態は次々に進行していった。
ばらばらに砕け、小さな光の欠片と化したアクアの身体。それが再び渦を巻き、何かの形に作りかえられていく。
即席の無菌室を作り上げていた、マミのリボンを巻き込みながら。
その魔力の波動はマミの部屋のみならず、どこまでも広く伝播していく。
それを感じ取れる者はほとんどいないだろう。だが、それを感じ取れる者にとっては決して見逃すことの出来ないものだった。
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