過去ログ - 極悪人「レイプしてやろうか?」  お嬢様「ええっ!?」
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22: ◆2Ru5HhxpIY[saga]
2012/10/12(金) 18:16:14.33 ID:Kj7Xz4q80
「いらっしゃあい!置物やアクセサリーはいかが〜!」

中年女性が声高々に客寄せをしている。
市場には珍しい作り物を出品している店なので、客はそれなりに集まっているようだ。
仕事がやりやすくなる。
俺の盗みの師匠から教わった、自らを“影”とする技。
気配を完全に消し、可能な限り僅かな動きで盗む技。
鍛錬の最中に師匠に殴られたのは今ではいい思い出だ。

人ごみにするりと身を忍ばせて、首飾りに手を伸ばす。
今の俺は“影”に等しい存在で、俺の存在に気づく者は、この喧騒の中にはいない。

首飾りを掴み取ると、俺はまた影のようにその場を去る。
まるでそれが至極当然かのように、売られていた銀の首飾りはその場から姿を消した。

(チョロいもんだな)

エウジェーニアとリリアンはどうしてるだろうか。
エウジェーニアの正体に気づく奴はいないとは思うが・・・。
あまり日が経つと王の搜索の手が伸びる。
奴隷市場が開かれる残り十数日まで、悟られてはならない。


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