過去ログ - アイドルマスター短篇集
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2:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:12:43.61 ID:Kgv8/ija0

『IDLE』


3:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:15:47.41 ID:Kgv8/ija0

 その女はとても美しく、同時に残酷であった。

肉体を求めるところすこぶるものがあり、躰のみならず精神も同時に貪られる気がした。

以下略



4:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:19:46.47 ID:Kgv8/ija0

 きっとそうなのだろう。

彼女を抱くことは毎夜のことになっていたが、あの行為を客観視するならば間違いなく
抱かれていた、という表現が適当になってくるに相違ない。


5:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:26:45.56 ID:Kgv8/ija0

 とある芸能プロダクションで彼女に出会ってしまったその時から、
私の中で大切な何かが割れたように感じられた。

それが新しい何かに変わるものであったのか、ただ心の裡から失われただけであったのか、
以下略



6:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:30:08.61 ID:Kgv8/ija0

――

 自惚れる訳ではないが仕事はできるほうである。

以下略



7:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:34:03.37 ID:Kgv8/ija0

 つやつやした長く蒼い髪を揺すっている様を見ていると、
えも言われぬ感情がふつふつと沸き起こってきそうであるから
私は何時も危ういところで目を逸らすのであった。

以下略



8:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:38:11.71 ID:Kgv8/ija0

 思えば、彼女はふわふわと柔和な表情をしていても、察しの良い性質であった。

分かっていながらも男を立ててくれたのだろう。

以下略



9:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:42:03.82 ID:Kgv8/ija0

 しかし、ある時を境に彼女との関係は、階段を転がり落ちるかのように進む。

私の頭の中では、がたんがたんと音がした。


10:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:46:35.58 ID:Kgv8/ija0

 夜が明かりをひとつひとつと消して周る頃に、二人で酒を飲むことにした。

余り多くは飲めません、強くはないものでと頬を朱に染めながら、
茶色の液体を彼女特有の綺羅とした唇で飲んでいた。
以下略



11:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:52:07.10 ID:Kgv8/ija0

 公共の場でいかがわしい行為をする訳にもいかないので
もう少ししたら出よう、それから家に帰ろうと考えた。

もちろんその間も彼女の魅力的な部分に視線をやっていたのだが、どうやら気づかれていたらしい。


12:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:57:29.99 ID:Kgv8/ija0

 「目が釘付けですよ」
 
 「はあ、すみません。何と言えば良いのか……」
 
以下略



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