6:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:30:08.61 ID:Kgv8/ija0
――
自惚れる訳ではないが仕事はできるほうである。
7:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:34:03.37 ID:Kgv8/ija0
つやつやした長く蒼い髪を揺すっている様を見ていると、
えも言われぬ感情がふつふつと沸き起こってきそうであるから
私は何時も危ういところで目を逸らすのであった。
8:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:38:11.71 ID:Kgv8/ija0
思えば、彼女はふわふわと柔和な表情をしていても、察しの良い性質であった。
分かっていながらも男を立ててくれたのだろう。
9:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:42:03.82 ID:Kgv8/ija0
しかし、ある時を境に彼女との関係は、階段を転がり落ちるかのように進む。
私の頭の中では、がたんがたんと音がした。
10:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:46:35.58 ID:Kgv8/ija0
夜が明かりをひとつひとつと消して周る頃に、二人で酒を飲むことにした。
余り多くは飲めません、強くはないものでと頬を朱に染めながら、
茶色の液体を彼女特有の綺羅とした唇で飲んでいた。
11:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:52:07.10 ID:Kgv8/ija0
公共の場でいかがわしい行為をする訳にもいかないので
もう少ししたら出よう、それから家に帰ろうと考えた。
もちろんその間も彼女の魅力的な部分に視線をやっていたのだが、どうやら気づかれていたらしい。
12:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 16:57:29.99 ID:Kgv8/ija0
「目が釘付けですよ」
「はあ、すみません。何と言えば良いのか……」
13:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 17:01:20.57 ID:Kgv8/ija0
「お家、連れて行ってくれませんか」
そう言って上目遣いで訊いてくる彼女は、何とも形容が難しい。
14:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 17:07:03.48 ID:qUBVrddE0
良く考えるとまだお互い三杯ほどしか飲んでいない。
不完全燃焼で煙たくなりそうだ。
15:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 17:11:51.78 ID:5ZCC2SKJ0
――
鍵を開けて部屋に招き入れたことは覚えている。
16:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/10/06(土) 17:15:49.86 ID:Q1fq8ipO0
――
私の躰には男の人を惹きつける何かがあるようだ、
と気がつき始めたのは、生まれてから比較的年数を経てからのことでした。
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