310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/02(日) 08:51:15.02 ID:9y4CCUH1o
【深夜/まどかの家】
呼び鈴が鳴る。
玄関に迎えに出る知久。
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2012/12/02(日) 08:52:16.36 ID:9y4CCUH1o
【まどかの部屋】
パジャマ姿のまどか。
机の上には携帯電話。「コイノボリくん」ストラップがつけられている。
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2012/12/02(日) 08:54:13.32 ID:9y4CCUH1o
ほむら「魔法少女はやがて魔女になる存在。前に話したわね」
まどか「うん」
ほむら「約束して。私たちが死んだとしても、その蘇生を願いに契約することだけはしない、と」
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2012/12/02(日) 08:55:22.00 ID:9y4CCUH1o
まどか「それ、嘘、だよね」
まどか「保健室へ行くときからずっと。私が契約しないように気をつけてた」
まどか「魔女の正体を知っているから、魔法少女を増やしたくないのが本当の理由だった」
314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/02(日) 08:56:41.47 ID:9y4CCUH1o
ドアをノックする音。
知久「ハーブティーを作ってきたよ」
まどか「……うん。ありがとう」
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2012/12/02(日) 08:58:03.02 ID:9y4CCUH1o
ハーブティーを飲み、ほむらに向き直るまどか。
まどか「ほむらちゃん、私」
ほむら「あのお父さんを悲しませることになっても、まどかはそれでいいの?」
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2012/12/02(日) 08:59:04.46 ID:9y4CCUH1o
まどか「それって、……それって、卑怯だよ」
不意に、ほむらを抱きしめるまどか。
まどか「ほむらちゃんを大切に想う人のことも考えて」
317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/02(日) 09:00:40.85 ID:9y4CCUH1o
ほむら「私ね、ある人に憧れて魔法少女になったの」
ほむら「病弱で、何の取り柄もなくて、そんな私の友達になってくれた子」
ほむら「その子は明日現れる魔女と戦って死んじゃって」
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2012/12/02(日) 09:01:43.38 ID:9y4CCUH1o
ほむら「自分が魔女になることを知った彼女は、私が時を巻き戻す前に言ったの」
ほむら「『キュゥべえに騙される前のバカな私を助けてあげて』」
ほむら「今の私は、その約束を果たすために生きている」
319:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/02(日) 09:02:48.65 ID:9y4CCUH1o
ほむらが立ち、髪をかき上げる。
ほむら「私たちがいなくなっても、あなたは立ち直れる」
ほむら「これまでのことは、夢だったと思えばいい」
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