過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/16(火) 17:44:44.85 ID:Xp8Q5vyA0
汀はまた微笑むと、その頭を両手で包むように持った。

そして眼球に、両手の親指を押し付ける。

「じゃあ見なきゃいいよ」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:45:22.46 ID:Xp8Q5vyA0
「私がそれを、許してあげる」

マネキンの手が動き、汀の首を掴んだ。

それがじわりじわりと、彼女の細い首を締め付けていく。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:45:57.52 ID:Xp8Q5vyA0
汀は拳を振り上げると、眼球がつぶれたマネキンの顔面に、何度も叩きこんだ。

血液が飛び散り、その度にビクンビクンと、魚のようにマネキンが震える。

やがて汀の病院服が、転々と返り血で染まり始めてきた頃、
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:47:09.68 ID:Xp8Q5vyA0
★Karte.1 劣等感の階段★

「……と言うことで、旦那様は一命を取り留めました」

眼鏡をかけた、中肉中背の青年が、柔和な表情でそう言った。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:48:00.36 ID:Xp8Q5vyA0
「視力?」

信じられないといった顔で女性は一旦停止すると、
白衣を着た青年に掴みかからんばかりの勢いで大声を上げた。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:48:40.92 ID:Xp8Q5vyA0
「先生!」

女性が机を叩いて声を張り上げた。

「主人の目が見えなくなって、
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:50:17.47 ID:Xp8Q5vyA0
「脳性麻痺の疑いもありませんし、植物状態になったわけでもありません。
ただ、『目が見えなくなった』だけで済んだという『事実』を、
私は貴女にお伝えしたまでです」

「…………」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:51:08.05 ID:Xp8Q5vyA0


散々喚き散らした女性を軽くあしらい、
診断室を追い出した青年は、息をついてカルテをベッドの上に放り投げた。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/16(火) 17:51:40.66 ID:rVSpX4hPo
あれ?どこかで一度読んだことがあるような気がするんだが気のせいか?


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 17:51:48.17 ID:Xp8Q5vyA0
部屋の隅には車椅子が置かれ、
端の方にパラマウントベッドが設置されている。

上体を浮かせた感じで、そこに十三、四ほどの少女が目を閉じていた。

以下略



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