過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:08:02.26 ID:Xp8Q5vyA0


「やれるか、汀?」

そう聞かれ、汀は小さく震えながら圭介を見上げた。
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:08:39.11 ID:Xp8Q5vyA0
十六畳ほどの広い部屋には、ところ狭しとモニターや計器類が詰め込んである。

その中心に、ベッドが一つ置いてあった。

先ほどの女の子が、両手足をベッドの両端に縛り付けられ、
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:09:17.18 ID:Xp8Q5vyA0
それを女の子に被せ、同じものを汀に持たせる。

そして、彼は汀の右耳にイヤホンとマイクが一体になったヘッドセットを取り付けた。

「何か必要なものはありそうか?」
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:09:56.29 ID:Xp8Q5vyA0
そして圭介は、ラジオのミキサーにも似た機械の前に腰を下ろした。

それらの電源をつけ、口を開く。

「麻酔はもう導入してある。後はお前がダイブするだけだ」
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:10:33.68 ID:Xp8Q5vyA0


汀は目を開いた。

彼女は、先ほどまでと同じ病院服にヘッドセットの姿で、
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:11:24.69 ID:Xp8Q5vyA0
壁には矢印と避難場所と書かれた電光掲示板がいくつも取り付けられ、
それぞれが別の箇所を指している。

良く見ると螺旋階段の対角側の所々に、
人一人通れそうなくぼみが出来ており、そこに鉄製の扉がついていた。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:12:04.26 ID:Xp8Q5vyA0
耳元から聞こえる圭介の声に、汀は小さくため息をついて答えた。

「上と下に、上限と下限がない通路と、横に隠れる場所。
多分、何かから心を守ろうとしてるんだと思う。
扉が一杯あるの。どれかが中枢に繋がってるんじゃないかな」
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:12:40.17 ID:Xp8Q5vyA0
顔も確認は出来ないが、マネキンではないようだ。

「トラウマだ」

そう呟いて、汀は近くの避難場所のドアを開けて、そこに体を滑り込ませた。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:13:15.73 ID:Xp8Q5vyA0
声が聞こえた。

「でね、国語の小山田。美紀ともヤったらしいよ」

「えぇ? 本当? 何で美紀なの?」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:13:59.32 ID:Xp8Q5vyA0
『慎重に行けよ。この患者は、レベル5だ』

「うん」

小声で頷いた汀の目に、また二人組の女の子達が上がってくるのが見えた。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:14:26.26 ID:Xp8Q5vyA0
「美紀ってさ、地味だし、頭も悪いし、何もいいところないじゃん。
だから、小山田を味方につけようとしたんじゃないかな」

「えぇ? 最悪。小山田、あいつヤリ捨て名人なんだよ?
美紀、バカ見ただけじゃないかなぁ」
以下略



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