過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:27:00.06 ID:byJxhkJD0
飛ばされた男は、まるで無重力空間の中にいるかのように、
天井に「着地」すると、そこを蹴って、小白に肉薄した。
そしてパズルの一つを手にとる。
以下略
520
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:27:41.21 ID:byJxhkJD0
「や……嫌あ…………」
口を半開きにさせて、ただひたすらに恐怖している汀に近づいて、
男はマスクを脱いだ。
以下略
521
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:28:20.78 ID:byJxhkJD0
少年は腹を抱えて、汀が恐れおののいている様子を指差して笑うと、
しばらくして、呆然として色を失っている彼女に、
息をつきながら言った。
「はは……はははは……面白かった!
以下略
522
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:29:00.44 ID:byJxhkJD0
ナンバーXは少しきょとんとした後、ポン、と手を叩いた。
「もしかして、僕悪いことしちゃったかな?
そっか。GMDの副作用を忘れてたよ。うっかりしてた」
以下略
523
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:29:44.16 ID:byJxhkJD0
その様子をクスクスと笑いながら見て、彼は言った。
「無駄だよ。僕の空間把握能力と構築能力は、
なぎさちゃんなら良く知ってるでしょ?
僕の『白金の処女』は絶対に破れない」
以下略
524
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:30:30.59 ID:byJxhkJD0
そこで、汀の脳裏に、
今よりも少し幼いナンバーXの顔がフラッシュバックした。
笑顔で、右手に何かを包んでいる。
以下略
525
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:31:04.19 ID:byJxhkJD0
一人でヒートアップして騒ぐ、ナンバーX。
みぎわはそれを呆然と見つめ、しかし自分が、
彼の名前以外思い出せないことに気づいて青くなった。
以下略
526
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:31:54.54 ID:byJxhkJD0
「あなたが……『いっくん』……?」
「ん? そうだよ。今更どうしたの?」
「な……なぎさって……誰?」
以下略
527
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:32:26.72 ID:byJxhkJD0
「だから、ね。ちょっとだけなぎさちゃんに痛い思いをして欲しいんだ。
大丈夫。死にはしないから。
『機関』が君の事を探してる。
僕もだ。だから、君のいる位置を逆探知させてもらうよ」
以下略
528
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:32:57.63 ID:byJxhkJD0
「待って……!」
汀は悲痛な声を上げた。
「ん?」
以下略
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