過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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600:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:50:21.38 ID:vW73a+6T0
ニヤ、と笑い、彼女はきょとんとしている汀に言った。

「それとも、二人がかりでも、私に敵わないんでしょうかね?
『特A級スイーパー』の高畑汀さん」

以下略



601:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:50:53.42 ID:vW73a+6T0
「高畑……何を勝手な……」

大河内が止めようとしたが、圭介は柔和な表情でソフィーに向き直った。

「そんなに自信があるなら、
以下略



602:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:51:35.53 ID:vW73a+6T0
ソフィーは怯えたように喉を鳴らすと、いきなり

「触らないで!」

と怒鳴って、その手を勢いよく振り払った。
以下略



603:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:52:18.16 ID:vW73a+6T0
汀が大声を上げて、ソフィーを睨みつけた。

豹変した彼女の調子に合わせることが出来ず、
ソフィーは言いよどんだ。

以下略



604:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:53:04.47 ID:vW73a+6T0
大河内はため息をついて、横目で圭介を睨んだ。

「……どういうつもりだ?」

小声で彼に問いかける。
以下略



605:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:53:34.43 ID:vW73a+6T0
ソフィーと汀が睨みあう。

圭介は柔和な表情に戻り、汀の頭を、
血が出ていない方の手で撫でた。

以下略



606:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:54:14.24 ID:vW73a+6T0


ムスッとした表情のまま、汀は目を開けた。

そこは、地下室のような空間だった。
以下略



607:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:54:46.57 ID:vW73a+6T0
「表層心理壁の、煉獄に繋がる通路よ」

そこで、はっきりとした声が、二人の後ろから投げつけられた。

汀の肩の上で、小白がニャーと鳴く。
以下略



608:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:55:24.01 ID:vW73a+6T0
平気で差別用語を口にし、
ソフィーは眉をしかめた理緒に目を向けた。

「何ボサッとしてるの? マインドスイーパーなら、
やらなくてはいけないことがあるんではなくて?」
以下略



609:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:55:58.01 ID:vW73a+6T0
『今回のダイブでは、俺が三人のナビゲートをすることになっている。
だが、このダイブは「競争」だ。ひいきはしないから、そのつもりでな』

圭介がそう言うと、理緒が少し言いよどんだ後、言いにくそうに口を開いた。

以下略



610:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:56:43.24 ID:vW73a+6T0
壁に、手の平大の窪みがある。

正方形だ。

そして、床には薄汚れたルービックキューブが転がっていた。
以下略



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