過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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604
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:53:04.47 ID:vW73a+6T0
大河内はため息をついて、横目で圭介を睨んだ。
「……どういうつもりだ?」
小声で彼に問いかける。
以下略
605
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:53:34.43 ID:vW73a+6T0
ソフィーと汀が睨みあう。
圭介は柔和な表情に戻り、汀の頭を、
血が出ていない方の手で撫でた。
以下略
606
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:54:14.24 ID:vW73a+6T0
★
ムスッとした表情のまま、汀は目を開けた。
そこは、地下室のような空間だった。
以下略
607
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:54:46.57 ID:vW73a+6T0
「表層心理壁の、煉獄に繋がる通路よ」
そこで、はっきりとした声が、二人の後ろから投げつけられた。
汀の肩の上で、小白がニャーと鳴く。
以下略
608
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:55:24.01 ID:vW73a+6T0
平気で差別用語を口にし、
ソフィーは眉をしかめた理緒に目を向けた。
「何ボサッとしてるの? マインドスイーパーなら、
やらなくてはいけないことがあるんではなくて?」
以下略
609
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:55:58.01 ID:vW73a+6T0
『今回のダイブでは、俺が三人のナビゲートをすることになっている。
だが、このダイブは「競争」だ。ひいきはしないから、そのつもりでな』
圭介がそう言うと、理緒が少し言いよどんだ後、言いにくそうに口を開いた。
以下略
610
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:56:43.24 ID:vW73a+6T0
壁に、手の平大の窪みがある。
正方形だ。
そして、床には薄汚れたルービックキューブが転がっていた。
以下略
611
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:57:31.00 ID:vW73a+6T0
「ドクター高畑。あなたのナビゲートを受けるのは心外だけど、
この際仕方ないわ。一時的に会話をしてあげます」
『それは光栄だ』
以下略
612
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:58:12.29 ID:vW73a+6T0
「それじゃ、お先に」
ソフィーがニッコリと笑って手を振る。
シャコンッ、と音を立てて、鋲がかかっていたはずの扉が開いた。
以下略
613
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:58:50.16 ID:vW73a+6T0
かなり狭くなった部屋を見回し、
ソフィーは余裕の表情で白い空間に体を躍らせた。
次の瞬間、またシャコンッ、という音がして扉が閉まった。
以下略
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