過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:57:31.00 ID:vW73a+6T0
「ドクター高畑。あなたのナビゲートを受けるのは心外だけど、
この際仕方ないわ。一時的に会話をしてあげます」
『それは光栄だ』
以下略
612
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:58:12.29 ID:vW73a+6T0
「それじゃ、お先に」
ソフィーがニッコリと笑って手を振る。
シャコンッ、と音を立てて、鋲がかかっていたはずの扉が開いた。
以下略
613
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:58:50.16 ID:vW73a+6T0
かなり狭くなった部屋を見回し、
ソフィーは余裕の表情で白い空間に体を躍らせた。
次の瞬間、またシャコンッ、という音がして扉が閉まった。
以下略
614
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:59:20.28 ID:vW73a+6T0
冷静に言う汀に、ルービックキューブの欠片を拾い集めながら、
理緒が青くなって言った。
「汀ちゃん手伝って! これを早く直さなきゃ……」
以下略
615
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:00:02.63 ID:vW73a+6T0
部屋はもう、二人が立っているだけで
やっとといったくらいの四方の狭さになっていた。
汀は、軽く助走をつけると、右足を強く鉄の扉にたたきつけた。
以下略
616
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:00:42.16 ID:vW73a+6T0
「あは……あはははは!」
血のシャワーを浴びながら、汀は嬌声を上げた。
そして、十数回目の蹴りで、扉がひしゃげ、どろりと溶けた。
以下略
617
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:01:14.52 ID:vW73a+6T0
「早くしないと、あの女が一位取っちゃうでしょ?」
その無邪気な笑顔を見て、理緒は口を閉ざした。
言い知れない、何か邪悪なモノを感じたからだった。
以下略
618
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:01:52.30 ID:vW73a+6T0
★
気づいた時、汀達は、地上二十メートルほどの地点に立っていた。
足元はレンガ造りの堅牢な足場になっているが、手すりも何もない。
以下略
619
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:02:31.10 ID:vW73a+6T0
二人がいたところは、時計塔の頂上だった。
足元では直径三メートルはあろうかという巨大な時計が、
二秒に一度ほど秒針を進めている。
以下略
620
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 20:03:07.17 ID:vW73a+6T0
「防衛型の進行が進みすぎたせいね。
理緒ちゃんは一度、入ったことあるでしょ? 防衛型。
この中のどれが一つが正解なの。中枢に繋がる道の」
言われて理緒は、DID患者の中にダイブした時のことを思い出した。
以下略
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