過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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628:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:08:05.52 ID:vW73a+6T0
唖然として、ペタリとその場にしりもちをついた理緒に、
頭を抑えながら汀は言った。

「ただの異常変質心理壁の特徴が出ただけ。
これ以上入ってくるなら、
以下略



629:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:08:42.79 ID:vW73a+6T0
その先には、まだ生きている豚。

豚が、首先を鉤に突き刺されてゆっくりと進んでいる。

時計塔の頂上には、ノコギリのようなものが高速で回転しており、
以下略



630:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:09:20.86 ID:vW73a+6T0
「理緒ちゃんも。早く」

呼びかけられ、理緒は真っ青になりながら汀を呼んだ。

「駄目……行けない! 行けない!」
以下略



631:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:09:54.60 ID:vW73a+6T0
「行くよ」

汀も同じ豚に抱きつき、鎖を手で掴む。

二人を乗せた鎖がゆっくりと動き、
以下略



632:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:10:35.82 ID:vW73a+6T0
「圭介。ここ、D型の変質区域だ」

『そのようだな。先ほどソフィーからも同じ通信があった』

汀が頬を膨らませ、不満そうに言う。
以下略



633:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:11:14.36 ID:vW73a+6T0
彼女の目に、既にソフィーによって停止させられたのか、
いくつかの時計塔が見えた。

それが上下左右対称の、幾何学的模様を描いている。

以下略



634:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:11:53.90 ID:vW73a+6T0
理緒は必死に豚にしがみつきながら、何度も頷いた。

「でも一緒に来ないと、治療した時に外に出れないよ」

汀は考え込んでため息をついた。
以下略



635:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:12:31.05 ID:vW73a+6T0
「理緒ちゃん?」

問いかけた後、汀はサッと顔を青くした。

理緒がここまでの高所恐怖症だとは思わなかったのだ。
以下略



636:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:13:05.60 ID:vW73a+6T0
回転ノコギリが迫っていた。

「理緒ちゃん、目を開けて! 早く降りないと、まずいよ!」

「……だ、駄目! 駄目なんです!
以下略



637:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:13:42.57 ID:vW73a+6T0
彼女の左腕が、綺麗に肩口から両断されて、
ボトリと時計塔の足場に落ち、転がって下に消えていった。

凄まじい量の血液が、彼女の肩口から噴出する。

以下略



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