過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:25:38.17 ID:Xp8Q5vyA0
「ここは禁煙席だよ。一番喫煙席から離れてる場所を選んだんだ。我慢しろよ」

「うん」

汀は、手に持った3DSを落ち着きなく弄り、そして一言呟いた。
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:26:11.10 ID:Xp8Q5vyA0
汀は打って変わって目を輝かせ、動く右手でぎこちなくスプーンを掴んだ。

「いただきます」

「残ったら俺が食うから。ゆっくり食えな」
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:26:36.79 ID:Xp8Q5vyA0
圭介は微笑んで、手を伸ばして汀の頬についたクリームを拭った。

「お前は何も考えず、自由に楽しんでればいいんだ。
それが、『人を助ける』ことに繋がってるんだから」

以下略



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:27:14.88 ID:Xp8Q5vyA0


暗い診察室の中、圭介は隣の部屋
……汀の部屋の明かりが消えていることを確認して、携帯電話を手に取った。

以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:28:00.58 ID:Xp8Q5vyA0
ピンクパンサーのグラスに注いだ麦茶を飲み、圭介は続けた。

「今回のダイブの記憶を消したいんだ」

『堕胎の件か』
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:28:26.90 ID:Xp8Q5vyA0
「普通? 笑わせるなよ」

圭介は暗い声で、静かに言った。

「化け物さ。あの子は」
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 18:28:59.50 ID:Xp8Q5vyA0
「どうしようが俺の勝手だ」

『そのために、あの子自身のトラウマを広げることになってもか?』

「ああ。だってそれが、道具の役割だろ?」
以下略



79:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/16(火) 18:30:34.39 ID:Xp8Q5vyA0


お疲れ様でした。

第一話はこれで終了になります。
以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/16(火) 18:42:31.33 ID:OlS85osDO
面白かった。
サイコダイバーみたいな仕事か。
続き待ってる


81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/16(火) 18:50:46.54 ID:wniH81FG0



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]
2012/10/16(火) 19:43:53.76 ID:OhhJWuDAO
面白くなりそう。注目します。
ハードボイルドな文体がいいですね。

健康な胎児を同意無しに中絶とか(高畑は同意は取ったと主張するだろうが)あり得ない事をしているのはここが闇クリニックだからか、それとも自殺病じゃしょうがないという社会的な認識が既にある世界なのか。
サイコホラーに加えて、医療倫理をも問う物語……に、なるの?(笑)
以下略



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