過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/11/11(日) 20:34:01.64 ID:0vugR2Vho
不意に詢子さんが時計を見て、ハッとしていた。
「おっと、もうこんな時間だ。ありがとね。こんなオバさんのお節介話しに長々と付き合ってくれてさ」
詢子さんは申し訳なさそうに私にそう言ってくれたので、私は詢子さんに会釈をしてしまった。
「いいえ。こちらこそ親身になって話を聞いてくれて本当にありがとうございます!」
「これからも、まどかといいお友達でいてくれるとあたしは嬉しいよ」
「はい。もちろんです!」
むしろまどかさんと友達でいられる事が、昔の私では考えれない程の奇跡だと思った。
「あと、どうしても誰にも相談できない悩みがあったら、いつでもあたしに言ってくれていいからね。
……マミちゃんのこれからの人生はとても長いんだからさ」
「……はい!」
私は、今日の詢子さんとの会話を二度と忘れない様に深く心に刻み込んだ。
「それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
詢子さんは私がまどかさんの部屋に戻るまで、ずっとテーブルに座って見守ってくれていた。
そして、まどかさんの部屋に戻った私は、彼女のあまりの惨状に言葉を失いそうになってしまう。
「まあ……。すごい寝相ね」
詢子さんとの会話を終えた私は、まどかさんの部屋へと戻って寝床に着こうとした。
だけれど、ベッドに満遍なく身体を広げて毛布を乱しているまどかさんを見て邪魔しては悪いと思った私は、
毛布を掛け直してあげてから、床に敷いてあるお布団で眠る事にした。
「うふふ。それにしても気持ち良さそうに寝ているわね」
私はまどかさんの寝ている姿が可愛くて仕方なかったので、彼女の事をしばらく眺める事にした。
彼女は右へ左へと転がって何か寝言を言っている様だった。
「う〜ん……。わたしもマミさんみたいなカッコ良くて強い人になりたいなあ……」
(うふふ……。何だかとっても恥ずかしいわ……。)
「あと、ナイスバディになりたい……」
まだ自分の身体の成長の事を諦めていなかったまどかさんの寝言を聞いてしまい、つい私は溜息を吐いてしまった。
(まどかさんたら……。私は今のままのまどかさんの方が可愛らしくていいと思うのに。……って、私は何て失礼な事を! ……もう寝よう。)
さっきも思っていた事だけれど、このまま彼女の寝言を聞いているのはあまりにも可哀想なので、
私は早々にお布団の中へと入って毛布を被って、そのまま眠りに落ちてしまった。
朝日がまどかさんの部屋に射し込んできて、その朝日の眩しさのせいで私は目を覚ましてしまった。
私は起き上がって不意にベッドの方を見てみると、既にまどかさんは起きていたのか、その場にいなかった。
「うーん……」
「あら……。まどかさんの声が聞こえる。まさか!」
まどかさんの声の出どころが気になった私は、もう一度ベッドの方を見てみたけれどやっぱり誰もいなかった。
でも、ベッドの下の方をよく見てみると、なんとまどかさんが毛布に包まったまま落ちたようで、床に豪快に転がっていた。
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
「……あ。マミさんおはようございます」
彼女は何事も無かったかのように普通に私におはようの挨拶をしてくれた。
「ええ、おはよう。……って、あなたったらベッドから落ちていたのよ? どこか怪我はない?」
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