過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
1- 20
30: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/19(金) 00:30:10.07 ID:q32zI+Hlo
「あう……ごめんなさい。でもこうしないと二人を止められないから……!」

「全く……どいつもこいつも自分の命を粗末にしやがって……! もういい……帰る!」

 そう言って杏子ちゃんは、この場からどこかへと駆けていってしまいました。

「ふう……まったく……。 まどかはあいつとどこで知り合ったわけ?」

 さやかちゃんはとっても不機嫌そうに、わたしにそんな質問を投げ掛けました。

「うん。えっとね……わたしがトラックに轢かれそうになった時に助けてもらったの」

「そうなんだ……。まあ、そこまで悪いやつじゃあないんだね……」

 さやかちゃんは杏子ちゃんに対して、ちょっとだけ申し訳なさそうにしていました。

「うん。それに昔、杏子ちゃんには不幸があったらしくて……」

「……まどか、その話聞かせてもらえる?」

「えっ? でも……良いのかな……」

 わたしは杏子ちゃんに対して申し訳なく思ってしまい、それをさやかちゃんに話そうかどうか、迷ってしまいました。

「安心してよ、別にその話を聞いたからって何かするわけじゃ無いから……。ね?」

「う、うん……」

 わたしは、さやかちゃんの真剣な表情を見ていると、杏子ちゃんの過去を話さないといけないのかなと思ってしまって、
誰にも喋らない事を約束して、話してしまいました。
 杏子ちゃんの話を聞いたさやかちゃんは、とっても悲しそうな表情をしていました。

「あいつ……」

「だから……杏子ちゃんはとても良い子だから……」

「……分かってるって。杏子と戦う事なんて、あたしにはもうできないよ」

 さやかちゃんのその言葉を聞いて、わたしは嬉しくなってしまい、自然と笑顔になってしまいました。

「わあ〜! さやかちゃん!」

 さやかちゃんもさやかちゃんで、いつものように楽しそうに笑っていました。

「あはははは! さやかちゃんは正義の味方なのだ〜! ……だから、あたしも今度、杏子にちゃんと話をしてみる!」

「うん!」

 気付くと外も大分暗くなっていたので、わたしはさやかちゃんに自分のお家まで送ってもらってから、そこでさやかちゃんを見送りました。


続くっ!


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
108Res/228.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice