過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/10/22(月) 22:13:23.17 ID:tcuxxpVNo
私は佐倉さんに呼び止められたので、その場で立ち止まってしまった。
「佐倉さん……。私は貴方の事を救う事が出来なかったから……」
そう。私の声は佐倉さんには届く事はなかった。そんな後ろめたい気持ちを私は持っていたからこそ、
彼女とは向かい合う事が私にはできなかった。
「何を言ってやがる! ……あたしが昔マミに助けられたからこそ、こうしてまどかを守る事ができたんじゃないか……!」
「佐倉さん……」
「それに、あたしはまだ未熟だからマミの助けが必要なんだ! ……だから、一緒にワルプルギスの夜と戦ってくれよ……。お願いだから!」
佐倉さんの精一杯の言葉に対して嬉しくなった私は、我慢できずにその場で佐倉さんの方を向いて涙を流してしまった。
「ええ……分かったわ!こんな私で良ければ……いくらでもあなたの力になるから……!」
「泣かないでよマミ……。マミが泣いちまうと、なんだかあたしも悲しくなってくるからさ……」
「別に私は……悲しくて泣いてるわけじゃ……ないんだから……」
佐倉さんと打ち解け合っていると、突然近くから魔女の反応がしている事に、私は気付いてしまった。
「この波動は……魔女のようね」
「……ああ、行こうぜマミ! それにしても、あたし達二人がいるってのに、こんな所に現れるなんて可哀想な奴だな」
「ふふ、本当にね! それじゃあ行きましょう!」
私達は、魔女の気配がする方へと足早に移動した。
そうして見つけた結界の入り口から中に入ってから、私はひどく後悔をしてしまう事になる。
まさか、またあの魔女と対峙する事になるなんて夢にも思わなかったから……。
「うそ……。どうして今になって……!」
結界に入るなり、マミの様子がおかしい事にあたしは気付いて、マミの心配をしてしまう。
「おい、どうしたんだよマミ! 大丈夫か!?」
「……ええ、大丈夫よ」
マミはそう言うけれど、明らかに辛そうにしていた。
「とにかく無茶はするなよ……」
「……分かっているわ」
マミの調子が気になるけど、今は早く魔女を倒す為にも、あたし達は結界の先へと進んだ。
そして、少し進んだ先でとつぜん使い魔が姿を現す。
「お、現れたね。マミ! こいつはあたしが……!?」
マミは使い魔の姿を目撃するなり、マスケット銃を大量に創り出して、そいつに容赦なく全弾撃ち込みやがった。
それで使い魔のやつは跡形も無く砕け散ってしまった。
「ハア……ハア……」
「おいマミ! そいつは、そこまで魔力を使うほどの相手じゃねえぞ!」
「わかってるっ!」
マミはやたらときつそうな調子で声を張り上げていた。それがあたしに悪いと思ったのか、すぐに謝ってきた。
「あ……。ごめんなさい……」
「マミ……何をそんなに焦ってるんだい? あたしで良ければ話を聞くからさ……」
「で、でも私は……」
マミはあたしの事を信用していないのか、申し訳なさそうにまごまごとしていた。
「そうか……。あたしには言いたくないか……」
あたしが悲しみながらそう言うと、マミは必死になってあたしのその言葉を否定してくれた。
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