過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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65: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/25(木) 22:40:13.96 ID:iQRjVnM8o
「……本当にありがとうございます。巴さんの事をこんなに危険な事に巻き込んでしまって……」

「話は後よ! 早くこんな事は終わらせてしまいましょう!」

「はい!」

 それから巴マミは空中で留まり、大量のマスケット銃を空中に創り出して照準をワルプルギスの夜へと合わせて全弾撃ち出した。
 すると、すごい轟音を伴いながら爆発が巻き起こり、ワルプルギスの夜の全体の表面が少しへこんでいたように見えた。

「これは……。ダメージが通っていますね!」

「うふふ、だったらもっと撃ち込んであげるわ!」

 そして、私はマミに倣って迫撃砲をワルプルギスの夜の真下に設置した。
 それから巴マミは更にマスケット銃を大量に創り出して、何度も撃ち放ち続けた。

「ハア……ハア……。くそ……! 大分疲れてきた……」

 ワルプルギスの夜に対する連続攻撃による疲れのせいで少し油断をした佐倉杏子に、
突如現れた一体の格闘系の使い魔が飛び蹴りをしようと構えていた。

「……っまず!」

「てやぁ!」

 するとそこに、美樹さやかが叫びながら使い魔に突進して斬りかかる。 見事に使い魔は斜めに真っ二つになって、佐倉杏子は事無きを得た。

「ふう……。サンキューさやか!」

 佐倉杏子は美樹さやかが隣にいる事ですっかり安心して落ち着いていた。

「別に……。あんた達二人だけにいいとこ取られるのは癪だと思っただけだから……」

「へへ、素直じゃないねえ。そんなにさっきあたし達から突き離されたのが悔しかったのかい?」

 佐倉杏子がそう言うと、美樹さやかは恥ずかしそうに佐倉杏子から目を逸らす。

「べ、べっつにい〜! ……まあ、ちょっとイラっときたけど」

「まあそう拗ねんなって! ……さやかが一緒に戦ってくれれば百人力なんだからさ」

「ほ、本当に……?」

 美樹さやかは恥ずかしそうにしながら、上目遣いで佐倉杏子の事を見ていた。

「本当さ! だから頼んだぜ、相棒!」

「……おうとも!」

 そして、佐倉杏子と共に美樹さやかも加わってワルプルギスの夜に対して攻撃を続けた。
 それから四人で攻撃を続けているおかげで、大分ワルプルギスの夜の動きが鈍っている様な気がした。
 でも、その分私達の消耗も酷いものだった。私は最後のグリーフシードを取り出して、みんなのソウルジェムの穢れを取り除いてあげた。

「ハア……ハア……さんきゅー……。それにしても、一体いつになったら終わるんだ……!」

 佐倉杏子は疲れきっているせいで、もの凄く辛そうな顔をしていた。

「……きっと……あと少し!」

 私はいつもあいつと戦っていたから何と無くわかるのだけど、あともう少しで倒せると思っていた。

「ええ……。ワルプルギスの夜も大分弱ってきたわ……」

「あはは……。こりゃ凄いや……色々と……」

 巴マミと美樹さやかも、佐倉杏子と同様に疲労困ぱいの様だった。
 そして、私の残りの武器は八八式地対艦誘導弾と指向性散弾だけ。これを上手く使えば倒せるかもしれないと私は思う。
そこで私は最後の作戦をみんなに話す事にした。

「……みんな聞いて。今私が持っている武器は八八式地対艦誘導弾と指向性散弾だけなの。だから、
どうかあいつを上手く川の方に誘導してちょうだい。幸いにもあいつは川の近くにいるから、魔力で叩きつければ問題なく動かせる筈よ」

 私の作戦に対してみんなは少し戸惑って黙ってしまった。すると、美樹さやかが初めに口を開く。

「……わかった。最初はあたしがあいつに剣の雨を降らせるよ!」

「ええ、お願い!」

「美樹さんの次は私に任せて。私もあいつに必殺技を試みるから!」



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