過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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70: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/25(木) 23:30:34.31 ID:Oag8Fy6uo
「まあ……。あたしだって昔は人の為に願いを叶えたんだ。……そのせいで、散々な目にあってしまったけどね。
でもそのおかげで、ある女の子の命が救えたんだから別にいいけどな……」

 佐倉杏子がそう言うと、まどかはとても恥ずかしそうに顔を赤くして俯いてしまった。

「杏子ちゃん……」

「いくら自分が小っ恥ずかしいからって、まどかの名前を伏せなくてもいいじゃない」

 私は佐倉杏子のキザな態度が気に障ったので、彼女の事をからかう様にそう言った。

「バッ……! 黙ってろ!」

 すると佐倉杏子は照れ隠しをする為に、私に殴りかかってきた。でも私は彼女の拳をサッとかわして更にからかい続けた。

「ふふ。そんなに恥ずかしいのなら最初からまどかの名前を口にすればいいじゃない」

「う……うるさーい!」

 そんな風にじゃれあっている私達を見た巴マミは、とても楽しそうに笑っていた。

「うふふ、ホント佐倉さんたら昔と違って感情表現が豊かになったわよね。いえ、もしかしたら元からそうだったのかしらね……」

 巴マミは、佐倉杏子の昔の事を思い出してしまったのか少し悲しそうに話をしていた。そんな彼女の事を元気付ける為なのか、佐倉杏子が悪態をついた。

「ふん……。偉そうな事言って乳ばっかり見せつけやがって。マミの癖に生意気だぞー!」

 佐倉杏子のその一言が癪にさわったのか、巴マミが顔を赤くしながら言い返す。

「なっ……! 胸は関係無いでしょう!?」

 そう言って巴マミは恥ずかしそうに自分の胸を両腕で隠してしまった。
 そんな彼女を目の当たりにしたまどかが、羨ましそうにしていた。

「ああ……。わたしもマミさんみたいな大きなおっぱいが欲しいな……」

 まどかの女の子らしい悩みを聞いた巴マミが、まどかの事を安心させる様に諭す。

「……うふふ。鹿目さん安心して。大人になったら誰でも大きくなるのだから」

 巴マミのその言葉に、まどかは何も疑う事もなく嬉しそうに大きく両手を挙げてバンザイをしていた。

「……やっぱりマミさんの言うだよねっ! わ〜いっ!」

 そうしてはしゃいでいるまどかに対して、美樹さやかが笑いながら余計な事を言ってくれる。

「あははは、むりむり〜。今でも幼児体型のまどかが大人になったからって大きくなる訳ないって〜!」

 美樹さやかのその一言で、かなり落ち込んでしまったまどかが、とても悲しそうに泣きながら巴マミの胸へと飛び込んだ。

「……うわあ〜ん! さやかちゃんがいじめるよお!」

 そんなまどかの頭を優しく撫でながら、美樹さやかに怒鳴りつける。

「よしよし。……こら! こんなに可愛い子をいじめるなんて可哀想じゃない!」

「あはは! ……ごめんね、まどか。まさかそこまでまどかが自分のスタイルの事を気にしてるなんて思ってもなかったからさ……」

 どうやら美樹さやかには悪意はなかったらしい。まあ、私はまどかを泣かした美樹さやかの事を許すつもりはないけれどね。

「ひどいよ……! あんまりだよ……!」

 私は、まどかを泣かした美樹さやかの態度が気に入らなかったので、少しお灸を据える事にした。

「……さやか。いい事教えてあげるから耳を貸して」

「ええ、何々〜?」

 私は、私が何を教えてくれるのか興味津々な美樹さやかに対して、耳元でLove Me Do……と優しく囁いた。
 すると彼女は、茹でダコの様に赤くした顔を両手で隠し、妙な呻き声をあげながら体をくねらせてしまった。
 そんな美樹さやかの様子を見た佐倉杏子は、私に対して少し怯えていた。

「あんた一体、さやかになんて言ったのさ……」

「魔法の言葉よ」


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