過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/11/01(木) 21:06:35.44 ID:chkKyzhGo
すると、ここで立ち話をするのも何だからといった様子の鹿目さんが、私を居間へと案内してくれるそうだ。
そして居間へ移動する鹿目さんの後ろに私は着いていった。
「ここが居間です。ささっ。どうぞ入ってくださ〜い」
居間に辿り着くと、眠っているタツヤ君を抱っこした鹿目さんが楽しそうに私の顔を見ていた。
「ええ。ありがとう」
「えへへへ……。よっ……と」
嬉しそうに笑った鹿目さんは、スヤスヤと気持ち良さそうに眠っているタツヤくんを静かに、
敷いてあった小さな布団の上に寝そべらせて毛布を被せてあげていた。
そんな鹿目さんを見ていると、やっぱり彼女はお姉さんなんだなと私は実感してしまった。
「うふふふ。鹿目さんは将来いいお嫁さんになれると私は思うわ」
「えっ!? そそそ、そんなこと……! ないです……」
鹿目さんは恥ずかしさのあまりに顔を赤くしながら俯いてしまった。
「いいえ、本当にそう思うわよ。だって、こんなに世話好きなんですもの。私が男の子だったら鹿目さんから目が離せないと思うわ」
私が微笑みながらそう言うと、鹿目さんは真っ赤な顔をあげて嬉しそうにしていた。
「えへへへ……。そういうマミさんだって、男の子にモテモテだとわたしは思うなあ。スタイルだっていいですし」
「ええっ!? わ、私はそんなに人気ないと思う……。だって、いつも私は一人だし……」
私はつい、あまり言いたくない事を鹿目さんに言ってしまった。
「マミさん……」
「……あ、ごめんなさい。……こんな事、後輩である鹿目さんに話す事では無いのにね……」
そう言いながら私は、虚しさと悲しさが合わさったせいで目に涙を溜めてしまった。
「……マミさんは一人なんかじゃありません!」
「か、鹿目さん……?」
目に涙を溜めている私の手を、鹿目さんは優しく握り締めながら励ましてくれた。
「……もうマミさんには、たくさんの仲間達がいるじゃないですか……。いつもはクールだけど、実は優しい心を持っているほむらちゃんに、
口は悪いかもしれないし大食らいだけれど面倒見の意外といい杏子ちゃん。私の親友の明るく元気だけどちょっとおセンチなさやかちゃん。
……それと、いい所の無いわたしもその……仲間に入りたいなって……」
鹿目さんが必死にフォローしてくれたおかげで、なんだか私はとても楽しくなってきてしまった。
「うふふふふっ! 鹿目さんたら、それは彼女達の事を褒めているのかしら?」
「はう……。ごめんなさい……」
「それにもう、鹿目さんも私達の仲間じゃないの」
「えっ!?」
鹿目さんは意外という顔をしながら私の顔を見ていた。
「もう、むしろあなたのおかげでみんなが一つにまとまったのよ! それこそ、胸を張っていいと私は思うわ」
「でも……。わたしは魔法少女じゃないですし……」
「……鹿目さん。あなたは自分を責めすぎよ。鹿目さんがこうして幸せに暮らしているのを実感出来たからこそ、私達は頑張れるのよ」
「マミさん……」
鹿目さんは私の話を聞いて、感慨深そうに目に涙を溜めていた。
「だから、あなたはそのままのあなたでいて欲しいわ」
(そういえば、暁美さんも同じ考えだったわね)
曉美さんの考えている事を思い出した私は何故かおかしく思って、つい笑いがこみ上げてきてしまった。
「うふふふ!」
「えへへ! マミさんもおんなじ事考えてたんでしょう?」
鹿目さんも私と同じ様に、楽しそうに微笑んでいた。
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