過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/11/01(木) 22:09:04.83 ID:iMajLsD9o
そう言えば私は、自分が恥ずかしくて鹿目さんの事を名前で呼んでいなかった事を、彼女から聞いて思い出してしまう。
「あっ……。えっと……それはね……。近い年の子の事を名前で呼ぶのがとても恥ずかしかったから……」
どうしてか分からないけれど、私には年の近い子を名前で呼ぶのが恥ずかしく思えていた。
そんな私を目の当たりにした鹿目さんは、首を傾げながら悩み出す。
「……う〜ん。わたしにはよく分からないです。でも……マミさんさえ良ければ名前で呼んでくれた方がわたしは嬉しいな」
(そうよね……確かに鹿目さんのご家族は名前で呼ぶのに、鹿目さんだけ苗字で呼んでたら、
それでは彼女だけが仲間外れになっているみたいだものね……)
そう思ってしまうと私は鹿目さんに申し訳が立たなくなってきてしまう。一人ぼっちは誰だって嫌だもの。
「分かったわ。あなたの事をこれからは、まどかさんって呼ばせてもらうわね。改めてよろしくね。まどかさん!」
私が満面の笑顔のつもりで鹿目さんを名前で呼ぶと、彼女も満面の笑顔になり私の手を握りしめながら喜んでいた。
「わあ……。マミさん、わたしとっても嬉しいです! これからもお友達でいてくださいね!」
私に名前を呼ばれて、とても嬉しそうにしているまどかさんを見ていると、自然と私は笑顔になってしまった。
「うふふふっ! ええ!」
私はしばらくまどかさんと楽しい会話を続け、お風呂から上がって出てきた知久さんに、
お風呂を入っていいと言われたので先にまどかさんにお風呂に入ったらと尋ねたら、
彼女は遠慮して私に先に入るように促してきたので、私は彼女にお風呂場まで案内をしてもらい、
ゆっくりと浸からせてもらった。
そして、お風呂でさっぱりとした私は詢子さんとまどかさんに、まどかさんの部屋まで案内してもらっていた。
この時私は泊まるとは微塵も考えていなかったので、着替えの準備をしてはいなかった。
それで詢子さんから寝間着を一着借してあげると言われたので、私は遠慮をしながらも貸してもらった。
初めは、まどかさんから寝間着を借りようと思っていたのだけれど、
彼女が顔を真っ赤にしながら物凄い勢いで首を横に振っていたのを見てしまい、私は借りるのをやめようと思ったのだ。
それからまどかさんの部屋へ行くと、まどかさんからはベッドで寝ていいと言われたけれど、
それは申し訳ないと思った私は床のお布団で寝るとまどかさんに言った。
だけれどまどかさんからは、どうしてもマミさんには気持ち良く寝てほしいと必死に言われてしまったので私には断る事が出来ずに、
申し訳ないと思いながらも彼女のベッドで寝る事にした。
「それじゃあマミさん。おやすみ〜」
まどかさんはベッドの隣に敷いてあったお布団の中に入り込んでいた。
「ええ。おやすみなさい、まどかさん」
私が、まどかさんの事を名前で呼ぶと、彼女は本当に嬉しそうに笑っていた。
「えへへへ!」
その笑い声に釣られて私も一緒になって笑ってしまう。
「うふふふ。それにしても、まどかさんのご両親はとっても優しいわね」
「はいっ。わたしの自慢のパパとママですから」
まどかさんは本当に嬉しそうに詢子さんや知久さんの事を自慢していた。
「ふふ。あなただってとても優しいわよ。お二人の子って感じてすもの」
私がそう言うと、まどかさんは私から恥ずかしそうに目を逸らしてしまった。
「ええー。そうだといいなあ……」
「本当よ。何度も言うけれどあなたのその優しさには、みんなが救われているのだから……」
「わたしには何もできない分、みんなには笑顔でいてもらいたいから……」
「あなたは何もできなくなんてないわ。その証拠に、今もこうして幸せを分けてもらっているんですから」
まどかさんは照れ臭そうに布団の中でモジモジとしていた。
「えへへ。そうだといいんですけど」
「……まどかさん。罰ゲームの話、覚えてる?」
私が、さっきの罰ゲームの話を口に出すと、まどかさんは驚きながら返事をした。
「えっ!? はい……」
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