過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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97: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/11/01(木) 22:17:19.83 ID:fvCY9+8Qo
「それで、あなたは今自分を責めるような発言をしたわよね?」

「あう……。はい……」

 まどかさんは、私の突飛な発言に対しても、素直に聞いてくれていた。

「罰として、あなたには今晩だけ私の抱き枕になってもらうわ」

 私が意地悪くそう言うと、まどかさんから少し遅れて返事が返ってきた。

「……えっ。……えええええ!? でも、わたし……」

「……暁美さんには少し申し訳ないけれど今晩だけだから。それに私にはやましい気持ちなんて無いし女の子同士なんだし、
何も悪い事なんてないと思うわ」

「……はい。分かりました……。今晩だけ、わたしはマミさんのただの抱き枕です……」

 まどかさんはそう言って私の寝ているベッドに入り込んできた。早速私は彼女の事を優しく抱きしめる。
すると彼女は少し肩を震わせながら可愛い声をあげた。

「ひゃう!」

「うふふ……。まどかさんの温もり、とても温かいわ……」

「は、恥ずかしいです……。あ、あれ……。マミさんの身体、震えてる……?」

 まどかさんを抱きしめている時、私は色々な事を考えていた。こんな事してまどかさんに嫌われるんじゃないかとか、
魔女との戦いの事とか、これから先もこの幸せが続くのかとか、とにかく私の中には恐怖の気持ちがいっぱいだった。

「……ごめんなさい。私怖いの……。……幸せすぎてこれは夢なんじゃないかって思っちゃって……」

「マミさん……。安心してください。夢なんかじゃありませんから。だってそうでしょう。
わたしの温もりを感じる事ができるのなら、つまりそれは夢なんかじゃないって事……ですよね」

 まどかさんは、私を少しだけ強く抱きしめながら優しい言葉を掛けてくれた。

「まどか……さん……」

「だから、そんなに悲しい顔をしないでください。わたしが側にいますから」

「ありがとう……。ありがとう……!」

 私が嬉しさのあまりにお礼を言いながら、まどかさんの事を強く抱きしめてしまうと、何故か彼女が苦しそうに暴れていた。

「もごごご!」

「ま、まどかさん? ……あ、ごめんなさい!」

 私はつい夢中になっていたせいで、まどかさんが私の胸の中で苦しそうにしているのを知る事ができなかった。
なので、すぐに彼女を私の胸の中から解放した。

「ハァ……ハァ……。……死ぬかと思った……」

 まどかさんがとても苦しそうに息を乱しているのを見た私は、彼女に対して申し訳なく思い謝ってしまった。

「本当にごめんなさいね……」

「で、でも! 幸せ半分、苦しさ半分ですから問題ありません!」

 私は、まどかさんの微妙なテンションの高さと言葉の意味を理解できなかったものだから疑問を抱いてしまった。

「……? 幸せ……?」

「え? え〜っと……。えへへへ! 何でもありませんっ!」

 まどかさんが楽しそうに笑っていたので、その事はもう忘れて別の話をした。

「うふふ。それにしても髪を降ろしたまどかさんって、とても可愛いわ」

「えっ? えへへ。ありがとうございます! でもわたし、癖っ毛ですから凄いボサボサしちゃうんですよね……」

 私は、まどかさんの髪を軽く手ですいてみた。

「でも、髪はサラサラだから傷んでいるわけじゃ無いのよね」

「はい。でも、やっぱりわたしもマミさんみたいな綺麗でまとまりのある髪になりたいです」

「うふふ。私の場合、美容院に通いつめてるからこんなに綺麗でいられるのよ。私だってお手入れをサボってしまったらきっとボサボサになっちゃうわ」


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