15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県)[sage]
2012/10/23(火) 18:38:56.54 ID:c1bIOUYno
 良スレの予感 
16: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:46:50.77 ID:u1zrU7lP0
 今日も更新します。途中まで書き溜め、途中からその場ですが。 
17: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:47:55.68 ID:u1zrU7lP0
  一方通行は待機する。 
  
  彼が今いるのは学園都市内で有名な焼肉屋。十年以上前から通っているお気に入りの店である。 
  一方通行の目の前にある網ではロースや牛タンなどの部位がジュウジュウと音を立てて焼けていて、肉汁が滴り網の下で燃える炭の炎を揺らめかせている。 
  ついでに白いご飯や塩キャベツなどのサイドメニューも万全で、肉もほぼ焼けている。 
18: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:48:33.47 ID:u1zrU7lP0
 「おーっす、悪い悪い。遅れた」 
  
  
  一方通行の聞き飽きた、ではなくて聞き慣れた声がする。 
  声のした方へ顔を向けると、そこには思った通りの人物が居た。 
19: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:49:02.98 ID:u1zrU7lP0
 「別に今日じゃなくてもいィのによ」 
  
 「今日返さねぇとまた忘れそうでよ。ま、そんな事は置いておいてもう食おうぜ」 
  
 「テメェが遅れたからお預け喰らってたンですけどォ?」 
20: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:49:36.97 ID:u1zrU7lP0
  一方通行は肉にたっぷりとタレをつけ、それをご飯の上に乗せてタレと肉汁をご飯に染み込ませつつ、そのご飯と肉と一緒に口の中へと運んだ。柔らかい肉は噛むのではなく歯に触れただけで切れ、口の中でご飯と混ざり合いながら溶けていった。 
  
  
 「だよなぁ。俺もいつも通りの手ごたえだ。……つまりは、また同じか?」 
  
21: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:50:15.01 ID:u1zrU7lP0
  ケケケ、よ妖怪の様な笑い方をする垣根。 
  ジンジャーエールの追加を頼みつつ、口の中の油を塩キャベツやキムチなどを使ってリセットする。 
  一方通行は若干不機嫌になりながら、肉を次々と頬張っていた。 
  
  
22: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 22:50:59.22 ID:u1zrU7lP0
 お互いが一人で学園都市の全能力者と張り合えるような、そんな怪物級の力を有している。 
  学園都市の管理側はそれを深刻に思い、片方を何らかの研究という名目で研究所などに留めてしまおうとしたことがあったのだが、それはあまりにも悲惨な結末を生んだ。 
  一方通行の機嫌を損ねれば垣根が、垣根の期限を損ねれば一方通行が、全力でその研究所を叩き潰しに来るのだ。 
  
  全力を出しても互角で、自分と肩を並べる唯一の存在。一方通行も垣根もそんな相手を失う事は何よりも不愉快らしい。 
23: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 23:07:36.87 ID:u1zrU7lP0
 「いきなり何を言い出すンですかァ? オマエは」 
  
 「いや、ちょっと気になってよ……ほら、俺もお前も高校生だろ? だったら一人や二人いてもおかしくねぇはずじゃないかってさ」 
  
 「……そォなのか?」 
24: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 23:27:59.80 ID:u1zrU7lP0
   
  適当な場所へとやってきた一方通行と垣根。 
  二人が居るのは人通りの多い学区であり、時間的には最終下校時間を過ぎたあたりだがそれでもまだ学生たちが多く行きかっている。 
  
  
25: ◆GMrZMmzGQc[saga]
2012/10/23(火) 23:45:35.86 ID:u1zrU7lP0
 一方「じゃァ、まずは俺からだ。さて、どいつにするか……」 
  
  
  一方通行は獲物を探し、あちこちに目を向けた。 
  その姿はどう見ても変質者であるが、一方通行の人相の悪さが吉とでたのか、誰も声をかける事はしなかった。 
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