過去ログ - ルイズ「嘘…こんな…」
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8: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:39:54.81 ID:+NL+vG850
うおおお!と自らの妄想にもだえ苦しむぽっちゃりさんに、才人やギーシュは憐みの視線をおくっていたが、あまりに見かねて
「……こほん。マリコルヌ、きみは少し妄想にも貴族としての気品をもたせたほうが……」
とギーシュが声をかけると、マリコルヌはギーシュのほうを睨みながらこう言うのであった。
「いいよなギーシュは、モンモランシーの香水をきっと毎晩のように頭から被っているんだ!ああいまいましい。サイトの国の言葉で言うなら“リアジュー”と言うんだろう?ああなんて禍々しい響きなんだ!!リアジューなんて、この風上のマリコルヌが成敗してくれる!!」
ぐぬぬぬ、とトライアングルスペルであるはずの呪文を詠唱し始めるマリコルヌ。彼はドットメイジであるはずなので全員がその呪文を彼が唱えることに何の脅威も感じなかったが、あれよあれよという間に詠唱は進み、全員が“ヤバい”と思い始めたと同時に彼は
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9: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:40:31.49 ID:+NL+vG850
「…まったく、なにやってんのかしら」
「ほんと、男の子っていくつになっても元気ですよねー…」
ルイズとシエスタは、お屋敷のバルコニーから彼らがぎゃあぎゃあと遊んでいるのを見ながら優雅にティータイムを楽しんでいた。片田舎の平民の出であるシエスタにしてみれば、このような時間を送るということは普通の人なら一生かかっても成し遂げられることのない幸福なのであるが…
「…ミス・ヴァリエール」
そのような幸福を微塵も感じさせないような神妙たる面持で、シエスタはルイズにある質問を投げかけた。
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10: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:41:13.56 ID:+NL+vG850
ぶっと紅茶を吐き出すルイズ。
「あああ、あんたって人は、とととトイレだなんて言ってそそそそんなことしてたのね。」
「別にいいじゃありませんか!ここだけの話、ミス・タバサだってよく抜け出してますよ。ティファニア嬢は、すやすや寝てるみたいですけど……。」
あんのちびっこめ、わたしといろいろ被るのよ……少しいろいろ小さかったりきつかったりするからってななななめてるんだわ、それとあのメロンよ。なんであんなに大きくなるのかしら。よよ、余裕かましてんじゃないわよ、なんてことを考えながら震えるルイズ。もっとも、彼女だって才人のところまで行ってキスをせがんだりしているのだが。
そんな彼女を眺めていたシエスタだったが、やはり真剣な顔つきになると、
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11: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:42:06.56 ID:+NL+vG850
確かにルイズにも思い当たる節はありすぎるほどあった。
彼女が夜に彼の部屋へ夜這い(彼女は違うと言い張る。)へ出かけても、今までならきちんと部屋で寝ていたりソファに座っていたりしてすぐにみつかったのだが、最近は彼が部屋中どこを探しても見当たらず、デルフリンガーに尋ねても「知らねえな」以外の答えが返ってくることもなく、仕方なしに自らの寝床へ帰っていくことも多かったのだ。
問題はこのことをこのシスターにも報告すべきかということなのだが……
何かを決心したかのような顔を一瞬見せたかと思うと、一転して微笑みながらシエスタのほうへと向き直った。
「あんたの考えすぎじゃないの?わたしが行くときは、サイトは必ずいてくれるもの。」
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12: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:42:48.49 ID:+NL+vG850
「そうですか……って!!やっぱりミス・ヴァリエールもサイトさんに夜這いを仕掛けてたんですね!!公爵家ともあろうお方がなんとはしたない……」
「夜這いじゃないわ!ていうか、公爵家がだめならガリア王家のタバサはどうなんのよ。」
「それはそれ、これはこれです!最近ミス・ヴァリエールがやたらとお手洗いが近いなあと思っていたら………これからミス・ヴァリエールがお手洗いへ行くときはわたしたちも同行させていただきます!」
「そそそ、そんなこと許されるわけないじゃないの!!」
そこまで言うと、歯をむき出しにしてシエスタに襲い掛かるルイズ。
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13: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:43:30.33 ID:+NL+vG850
「最近サイトの様子がおかしい?」
こくん。とうなずくタバサ。その瞳になにやら凄まじいものを感じ、キュルケはぽりぽりと頭を掻いた。
「まああんたがそういうならそうなんでしょうけど……。ねえジャン、どう思う?」
「うーん、サイトくんがねえ……きっとまた何か見つけたのかな?エルフのところから帰ってきたばかりだし……」
「それだったらジャンに報告があるんじゃない?サイトが返ってきてからあなたにはなんの報告もないじゃない。」
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14: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:44:37.64 ID:+NL+vG850
「確かにジャンの言うとおり、何かを研究している可能性も少なくはないわ。」
でも、とキュルケは間を置き、何かの確認を取るかのようにタバサを見つめる。
タバサがこくりとうなずくのを見届けると、キュルケはその口を開いた。
「あなたの知らないところで彼が誰かと逢瀬をしている可能性もなくはないってことよ。…その相手はわからないけど。ルイズかもしれないし、あのメイドかもしれない。ひょっとするとエレオノールさまかも知れないわ。…まあその可能性は限りなく低いでしょうけどね。」
「わたしは」
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15: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:45:21.75 ID:+NL+vG850
キュルケがなにか言おうとした瞬間、今までフォン・ツェルプストーの庭でおとなしく寝ていたはずのシルフィードが、ばーん!とキュルケの部屋の扉を開けた。
「元気出すのねお姉さま!あんなやつ、ちょーっとお姉さまがそのミリョクを出せばイチコロなのね!!きゅいきゅいきゅい!」
「でも」
「きゅい?」
「わたしは間違えられた。」
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16: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:45:58.17 ID:+NL+vG850
「でも確かにサイトはドがつくくらいのスケベよ。もし彼の気持ちが今よそへ行っていたとしても、きっとタバサがちょっと魅力をだせば一発だと思うわ。ねえ、ジャン?」
「人前で首筋に指を這わせるのはやめたまえ。」
「あら、人前でなければ構わないのね?」
「そ、そういう問題じゃなくてだね。あ、こら、なにを。」
カチャカチャとコルベールの何かを外そうとするキュルケ。こうなったキュルケにもはやなにも期待できないことを過去の経験からよく知るタバサは、シルフィードに乗ってこの場を後にしようとした。
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17: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:48:20.84 ID:+NL+vG850
本日分は以上となります。
地の分形式にしてしまいましたが難しいですね……。台本形式にすればよかったか。
しかし見返してみるとかなり読みづらいですね、なにか案があればまたお申し付けください。できれば反映していきたいと思います。
それでは、また来週来ますね。


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/04(日) 17:54:58.96 ID:hPoyxJfDO
お、ゼロとは珍しいな。
乙。


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