過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/08(木) 21:06:06.50 ID:5Z7LdFTAo
町の門をくぐってまず目に入るのは、視界いっぱいに開けた広場と正面にそびえる高い時計塔だ。
「でっ――かいよなあ」
少年がそれを見上げて間抜け面を晒している。
とはいえ隣で見上げる自分もそんなものかもしれないけど。
「すっごいねえ」
「前みたときよりまた大きくなってる気がする」
「それはないでしょ」
「なんか食って成長してるんじゃねえの? 人とかかな」
それを聞いて中に入る人を呑みこんでにょきにょきと伸びる時計塔をふと想像した。
なにそれ馬鹿みたい。頭を振ってイメージを消した。
「ほら、ぼやっとしてるとおいてくよ」
少年に言葉を投げて、それからリリーは歩きだした。
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