過去ログ - まこと王子ふんとうき(笑)
1- 20
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:08:55.28 ID:5RXrfIEi0
「………………」

 やよいを宥めながら真は、一言も喋らず自分たちのやり取りをただ見ているだけの他の三人―――少年と、男女二人に目をやった。
 この不可解な状況の中で、この三人はさっきから全く動じていない様子なのだ。
 その態度は、見るからに怪しい。

「あのー……」

 真は男に、他三人について話をしようとしたが、いかんせん名前を聞いてないので言葉がとぎれてしまった。
 しかし男はその様子に気づいたらしく、
「言い忘れてたね。僕は、筑川幸喜っていいます」と自己紹介をしてくれた。

 すると横から松本が便乗して、意気揚々と「アタシは松本千佳、真クン、やよいちゃんよろしくねー」と名乗った。
「よ、よろしくお願いします」と真とやよいは馴れない様子で二人に挨拶を返す。

 それから真は、なるべく声を小さくして改めて筑川に話を切り出した。

「ところで筑川さん、さっきから黙りっぱなしの三人からは、何か話を聞いたんですか?」

「ああ、あの人達は……」

 そこで、答えかけた筑川を部屋の奥から飛んできた女の声が遮った。

「あたしとこの人は事故死だよ。菊地真くん?」

 妙に明るい笑顔でそう言ったのは、壁に寄りかかっていた茶髪が混じった金髪頭の女だった。

「あたしは尾形美智恵、でこっちは倉田徹、よろしく」

 と尾形は自分と隣の男、倉田の名前を紹介した。
 それに対して真は「あ、はは、よろしくお願いします」と若干引き気味で返した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
385Res/401.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice