354: ◆guueZER6fU[saga]
2013/09/24(火) 05:10:26.56 ID:B9b7bwOt0
がしゃんっ
それを黙らせるかのように、ガンツが大きな音をたてて変形した。
これも前回と同じ。
ガンツの両側面と背面が勢いよく開き、中から銃とスーツの入った棚が飛び出す。
「うぉあっ!?」
「ひ、開いた……?」
ガンツの周りに集まっていた新参者達は、突然のことに三たび驚き、飛び退いてガンツから離れる。
「この球の正式名称は、僕達も知りません」
静かになったところで祐喜が再び、話を切り出した。
「ただ、僕達はこの球を、ガンツと呼んでいます。
ガンツは定期的に、こうやって人を集めては、星人と呼ばれる正体不明の怪物と戦わせるんです」
「怪物って、コイツのことですか?」と『のっぺら星人』を指差す絵門いずみ。
祐喜は頷き、言葉を続ける。
「僕達と、あとそこの二人は」
と、不意に真達を指した。
突然に指され、そして向けられる皆の視線に真とやよいは内心驚きながらも、表面には出さず軽い会釈をするだけで済ます。
こんな状況ということもあってか、二人を見てもアイドルの菊地真と高槻やよいであることに気付く者は一人もいないようだ。
「今よりもっと前にガンツに呼び寄せられた、ただの人間に過ぎません。あなた方と同じで、この状況をどうすることもできないんです」
沈黙。
皆何を聞けばいいか分からない、といった顔をしている。
何も言わない新参者達を確認して、不意に赤羽根がガンツの棚に手を伸ばし、長銃を引き抜いた。
「星人とはこの武器を持って戦います。
この後、ガンツによって外に転送されるので、使い方はその時に教えます」
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