82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/15(土) 20:19:59.08 ID:UMM1tWcf0
「……あれが、本物の異星人なんですよね?」
表情の感じられない瞳を見ながら、真は赤羽根に聞いた。
「ああそうだ。……あれを殺らなければ、俺達があれに殺される」
「殺される……」
キリンがスーツを来ているとしか思えない、シュールな見た目のキリン星人。
確かにさっき自分たちを襲ってきたが、それ相手に命を掛けた戦争をするだなんて、未だに信じられない。
(跳ね飛ばされたけど痛くなかったし)
全員が見守る中、吉川は銃を構えながら星人に一人近付いていく。
キリン星人も立ち止まり、近づいてくる吉川を見下ろした。
「……ξャが‖⊃」
キリンがそう呟き、それと同時に吉川が引き金を引いた。
ぎょーん
しかし、銃から光が放たれるその直前にキリン星人が吉川に向けて大きく首を振った。
「おっ、危ねッ!!」
風を切り、高速で振られたキリン星人の首を吉川は飛び退いて避ける。
「ジε 仝り Π!!」
仲間の死骸を見て激昂しているのか、キリンは唾液を撒き散らして叫びながら吉川に迫った。
「Щ ャヶり゛ッ」
ばぁん
しかし二撃目を放とうとしたその前に頭部が爆発。黄緑色の物体が飛び散る。
頭を失ったキリン星人は、吉川に迫った勢いでよたよたと走り、そしてすぐに力無く地面に崩れ落ちた。
「っ……」
やよいが表情を歪ませて顔を逸らす。
再び地面に飛び散る黄緑色の液体。
真は、何の変哲もない夜の路地が異形の血で彩られていく様子から、咄嗟に目を逸らした。
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