2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:23:30.00 ID:eAt1wCm8o
武装した男達は私を除け者にした。
どうやら私みたいな女がここにいるのが気に食わないらしい。
無理もないわ。
ここに立っているのはあの試験をパスした者のみ。
今ここにいるのは何十人だけど、受験者はもっといた。数百単位でいたわ。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:28:01.88 ID:eAt1wCm8o
無視できたのも全て目的がある。
私にはやるべきことがあるから。
何もかもが目的のためだった。
そう、何もかもが。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:33:02.03 ID:eAt1wCm8o
時間の無駄。長い演説のような話は嫌い。大して説得力のあるものでもないのに。
「さて、君たち諸君が集められたのは先にも言ったように姫君である
貴音を取り戻して欲しいのだ」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:36:55.04 ID:eAt1wCm8o
「彼女が今現在、どこにいるのかはわからない。
そして、何のために誘拐されたのかも……」
そう話を続ける国王・高木に少し違和感を抱く私。
何かしら? この気持は。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:40:14.67 ID:eAt1wCm8o
そして、それを作った彼女というのは国王のとなりに立って睨みをきかせている律子であろう。
彼女は大臣であり、実質ほとんどの仕事を彼女がやっているとの噂である。
まぁ、もっとも噂なだけだといいのだけど。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:43:09.22 ID:eAt1wCm8o
高木「いいかね。必ず姫を取り戻して欲しい」
そこまで溺愛するのなら何故……?
城の警備の甘さを反省させるべきなのでは……。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:46:52.68 ID:eAt1wCm8o
「けっ、てめえみたいなヒョロい奴がよく生き残ったもんだぜ」
「何〜!?」
ザワザワと大広間が騒がしくなる。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:51:26.66 ID:eAt1wCm8o
そして、このご時世、挑発をしてきた男はどこの世紀末のような格好をしているのだろうか。
肩のパットに棘がついているわ。
そして、細い男(?)はピョンピョンと軽く跳ねて構えをすぐに取ると
その小さな拳を相手の腹に目一杯めり込ませた。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:54:58.08 ID:eAt1wCm8o
一連の騒ぎがあってから王の隣にいる大臣・律子は大きな声で「静粛に!」と
喝を入れ、一瞬にして大広間を静かにさせてみせた。
その後、王の方は何事もなく話また始めるのであった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/24(土) 15:57:58.99 ID:eAt1wCm8o
「そっか。ねえ、良かったら僕と」
「結構です。私は一人でいいです。一人で大丈夫ですから」
僕と一緒に姫を取り戻さないか?
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