過去ログ - 【オリジナル】神がかってる。
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/05(水) 23:05:17.98 ID:21cMidT70
「電車が停電してよ―――いや、すごかったぜ? 乗客がパニックで俺の席にも」
話せば話すほど、虚しくなる気がする。
俺は何をしているんだろう。
なんで熱心に唾を飛ばしながら夢の話をしてるんだろう。
そう、夢だ。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/05(水) 23:34:40.35 ID:21cMidT70
「近い話って、怪談の類か?」
閉口は怖い話が大好きだ。
いや、人をおちょくる行為、それに使える知識全般が好きだ。

「………グレムリン」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/09(日) 22:00:18.71 ID:CMNIc/dE0
「電車の電気系統を弄ってショートさせた、ということでしょう」
「嘘くせー」
「………はぁー」
どうした、溜め息なんてついて、と口にしようとしたが、飲み込む。
これは俺が言いだした夢の話。
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/09(日) 22:19:19.45 ID:CMNIc/dE0
「電車の中で居眠りしてなかった?」
「そんなこと………」
いや、眠かった。
眠かったが、俺は昔からそういうことを、そういう無防備な姿をさらけ出すタイプじゃないと自覚している。
どちらかというと閉口の方が、いつも眠そうでどことなく………弱く、消えてしまいそうな雰囲気があった。


36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 15:50:52.63 ID:UYAEEgB60
何かしらの痛みがあれば、軽い怪我でもあれば現実味があるんだが、そういった痕跡は残っていない。ただ、こういう光景を見たんですよと俺が言っているだけ。

「………」
やっぱり夢を見ていただけ、なのか。
ここで俺は自分の制服を見る。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 21:59:01.05 ID:UYAEEgB60

「おっほう、おっほほう!」
「静かにしなさい」
「してるよ」
「………声が出てるじゃないか」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 23:01:02.77 ID:UYAEEgB60
「魅力的ではあったんだろう?」
「いや、まあ………」
少し悩んだ。
おそらく美人の類ではあるが可愛さがないと、あの時そう感じた。

以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 23:11:04.84 ID:UYAEEgB60
「………青い本を持ってた」
「それが、魅力?」
「うん。………あっ、いや、あと歩き方が格好良かった」
「歩き方? あのねえ、なんていうか聞きたいのは………もういいや」
落胆を一応隠そうとしているような、そんな息遣いが聞こえた。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 23:22:25.51 ID:UYAEEgB60
「うん、どんな本だったかはわからないけど読書好きなのかな?やたくんと同じじゃん」
「やめろ」
「ん、何を?」
「気持ち悪い呼び方、やめろ………あと俺は、それほど読書好きなわけじゃねえよ」
知識をできるだけストックしておかないと落ち着かない、それだけ。


41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/13(木) 23:32:11.50 ID:UYAEEgB60
「年は?高一?」
閉口は元気よく質問を続ける。

「ああ、俺らと同じ………だと思う。いや、大人っぽい印象はあったけど………ううん」
さて、どうだろう。
以下略



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