過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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719:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:01:40.65 ID:HuDDvyyN0
頭上を飛び交ういくつもの弓矢。それらは先程まで自分たちの頭があった場所へと飛び、木の幹へと矢尻を突き刺した。

男槌士「……伏兵、か」

落ち着いた様子で男槌士が呟く。この状況を予想していなかったわけではないため、少なからず動揺はあまりしなかったのだろう。
以下略



720:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:02:08.39 ID:HuDDvyyN0
女隊長「て、撤退……」

撤退する。そう皆に告げようとして、女隊長は気がつく。いくらなんでもこの大人数で撤退などできるはずがない。相手はこちらの倍以上。ならこの人数での移動は格好の的がちょろちょろと移動しているだけにしかならない。
 かといって、各個分散したとしても人数を固められて一人ずつ追い詰められてしまっては結局は同じこと。

以下略



721:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:02:44.65 ID:HuDDvyyN0
男剣士「行け! ここは俺がどうにかする!」

 そう言って再び傷エルフに向かっていく男剣士。振り抜く剣は避けられてしまうが、それでも彼は剣を振るうことをやめない。

女隊長「男剣士……」
以下略



722:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:03:23.23 ID:HuDDvyyN0
この場にいるエルフだけでも仕留めようと奮闘する三人。だが、そんな彼らに再び弓矢が放たれる。
だが、放たれた弓矢は男剣士達に届く前に地面から生まれた土の壁によって全て防がれた。

女魔法士「みなさん攻撃にばかり目がいって防御がおろそかになってますよ。私が補助します!」

以下略



723:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:03:56.68 ID:HuDDvyyN0
男弓使い「泣くな、女隊長。なに、俺たちもすぐに追いつく。だから、先に向かってくれ」

 自分たちに向かって放たれた矢の方向から敵の位置を推測した男弓使いは、今度は自分の番だというように次々と矢を打ち放つ。

女槍士「女隊長、いつまでグズグズしてるの! みんなが持ちこたえてくれているうちに早く!」
以下略



724:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:05:16.50 ID:HuDDvyyN0
……



男剣士「……行ったか」
以下略



725:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:05:45.33 ID:HuDDvyyN0
女魔法士「男くんが意識を失っていてよかったです。さすがに、この姿は見せられないですね」

そう呟く女魔法士の身体は血に染まっていた。彼女だけではない、この場に残った隊員全員の体は鮮血を撒き散らしていた。

男弓使い「だが、俺らが残らなかったら男たちの命はないんだ。これまで女隊長にもらってきた恩を返す時が来たんだろう」
以下略



726:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:06:23.82 ID:HuDDvyyN0
男剣士「ったく、しょうがねえよな。女隊長には笑っててもらわねえとこっちが嫌な思いをする羽目になるからな」

男槌士「全くじゃ。まあ、それも男がいてくれればどうにかなるじゃろ」

女魔法士「そうですね。男くんと女隊長、いい関係になりそうですもんね」
以下略



727:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:26:29.11 ID:5j9Eac5co
事の顛末を知ってると辛い


728:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/07(金) 00:27:40.44 ID:HuDDvyyN0
>>727
ホント、辛いですね。今書いてて胸が痛いです。一応寝落ちしなければ今日で喪失編は完結するつもりです。あと少しですが、お付き合いください。



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