過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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2012/12/12(水) 00:42:14.73 ID:czMDyijN0
男騎士「男、マズイぞ。ここは俺たちの想像以上に異常だ……」
男「どういうこと?」
女騎士「私たちは今司令官に会ってきたんだが、建物を入った時に司令室までは真っ直ぐに長廊下を歩いていくだけで着いた。だが、重要なのはそこじゃない。その廊下に飾られていた異様な光景だ」
以下略
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2012/12/12(水) 00:45:06.16 ID:czMDyijN0
男騎士から語られた話を聞いて男は言葉を失った。そして、先ほど抱いた不気味な何かの正体を掴みかけた。そして男は先ほどと同じようにもう一度、周囲へと意識を向けた。耳を澄まし、兵たちの会話を盗み聞く。
男兵士A「おう、何してるんだよ。こんなところで一人酒か? 男兵士Cはどうしたよ」
男兵士B「それなんだけどさ、聞いてくれよ。あいつこの間の戦闘の時に俺の目の前でエルフの土魔法を受けちまってよ。地面から生えてきた土の柱に腹部を思いっきり貫かれちまったんだよ。
以下略
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2012/12/12(水) 00:45:42.65 ID:czMDyijN0
男兵士A「全くだ! あ、そうだところでその肉いらねえなら俺がもらうぞ」
男兵士B「おお! 食え食え。この肉意外とうまいんだよな〜。近場で殺した魔物だけど、案外いけるもんだな」
その会話を聞いて男は思わず絶句した。そして、先程から感じていた不快な感じ、その正体がなんなのかを理解する。
以下略
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2012/12/12(水) 01:12:22.35 ID:czMDyijN0
そして、そのことに対する危惧を男が抱く中、男騎士と女棋士による指示でそれぞれに割り当てられた家屋へと一同は向かった。久方ぶりの温かなベッドでの睡眠に誰もが喜びを顕にする。
そんな中、ほかの兵士たちとは違い、同じ家屋へと割り振られた男と男騎士の二人だけは暗い面持ちでいた。
男「ねえ、男騎士」
以下略
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2012/12/12(水) 01:26:51.81 ID:czMDyijN0
……
…
ドンッ! と鼓膜を破るほどの大きな音が聞こえ、男と男騎士はベッドから飛び起きた。
以下略
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2012/12/12(水) 01:48:50.77 ID:czMDyijN0
女兵士Aの指示を受けた彼らは即座に村の広間へと集まった。横二列に並び、姿勢を正して指示を与える上官の到着を待っていた。
やがて、待機する彼らのもとに頬に大きな切り傷のある女性が現れた。
女上官「ふむ、揃っているようだな。いいか、お前たち! 今交戦地帯でエルフたちを見張っている監視隊から派遣された連絡係が情報を持ってきた。
現在、前線ではエルフと我が隊の魔法部隊が魔法による交戦行なっている。だが、やはり魔法に関してはあちらに分があるためにこちら側は劣勢だ。
以下略
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2012/12/12(水) 01:51:57.23 ID:czMDyijN0
女上官「いいか、必ずやり遂げろ。この命令に失敗の二文字はない! 先に言っておくが、お前たちはこの戦いで真の意味で兵士に生まれ変わる。
エルフは殺せ。身体を焼かれ、四肢を弓矢で打ち抜かれたとしても持ち前の武器である歯を使ってでも奴らに傷をつけろ。
死んだ仲間には情を抱くな。それはもはやただの肉の塊だ。悲しみを抱くくらいならエルフの奴らを憎んで、一人でも多くあいつらの命を刈り取れ!
この程度で死ぬような奴はどこの戦場に行っても真っ先に死ぬ。そんな奴はこの北方地帯の部隊には必要ない。
いいか、生き残った奴が全てだ。無様でも、醜くても、意地汚く生き残れ!
以下略
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2012/12/12(水) 01:53:11.68 ID:czMDyijN0
今日はここまでで。明日は続きが書けるようであれば書きたいです。
826
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2012/12/12(水) 09:49:19.04 ID:UeBr7Pe0o
乙
827
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2012/12/15(土) 00:49:37.10 ID:hPuuzhub0
>>826
ありがとうございます。
少し日が空きましたが続きを書きます。よろしくお願いします。
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