過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/31(月) 19:43:18.75 ID:EQvKQYAS0
男「なっ!」
その光景に驚き、咄嗟に魔法を解除しようとするが自分で作り出した魔法の構成が男にはわからなかった。ほとんど反射的に発動し、怒りに任せて動いていたそれは、彼にとってイレギュラーなものであり、解除するための法則が今の彼に浮かばなかったのだ。
男「なんで……。くそっ! 考えろ、どうすれば、どうすればいい……」
思考をフル回転させ、必死に解除の方法を探る男。必死に考えを絞る中、不意に彼の脳裏に少し前の女魔法使いとのやり取りが思い出された。
それは、女魔法使いが初めて魔法を発動させた際のことだ。
あの時、女魔法使いは天才的な才に任せ水を二つの状態に分けた。そう、液体と固体。水と氷を同時に生み出していた。先ほど男が作り出した柱もあれと同じような状況だった。
それに気づいた男は系統は違えどこれは水の魔法に近い法則を持っていると考えた。そして、どうにか本能的に作り出した魔法紋の構成を指の感覚を頼りに思いだし、それに適した解除紋様を描き出していく。
男(頼む、止まってくれッ!)
必死の願いを込め、男は解除の紋様を描き終えた。そして、その結果……。
騎士「ぐあああぁっ……」
女騎士「うぐぐっ……」
魔法は止まった。男は安堵から深く息を吐きだした。だが、これで終わりではない。まだ、最後にやることが残っている。
エルフ隊長「ふ、ふふふ。ははははははっ! なんだ、なんなんだ貴様は!」
逃げ去り、命を失わずに済んだエルフたち以外で唯一この場で生存しているエルフ隊長は狂ったように喚き散らした。彼がそうなるのも無理はない。圧倒的な人数差で敵を殺害するはずだった彼らの大半は今や男たち四人、実質一人によって大量の死体を生み出されていたのだったから。
仲間のほとんどは恐怖に負けこの場から逃げ去り、信頼していた部下は肉の破片と化した。自分が見逃してもらえるとも思えないエルフ隊長は最後の足掻きとして叫ぶことしか選択肢が残されていなかった。
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