過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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[saga sage]
2012/12/03(月) 20:14:12.50 ID:uc/YTnbAo
クリス「やっぱり……これって人工物、だよね」
クリスは自身が穿った大穴の先に現れた金属製の構造体を見遣りながら、呆然と呟いた。
シャッターのような構造が見えており、
さらによく見れば氷河を押し上げられるようなジャッキらしい物も見えている。
どうやら上の氷河の一部をジャッキアップする事で機能する隠し通路の類のようだ。
先程までリーネと戦っていたネーベルが、突如として進行方向でない場所から現れたが、
恐らくはコレと同じような隠し通路か、或いはこの隠し通路自体を使って地表に現れたのは想像に難くない。
氷河の厚さはここだけ五十センチ程度。
どうやら、直上での戦闘――特にクリスの魔法が仇となって、
薄くなっていた氷河が割れてしまったのだろう。
クライノート<構造体から魔力反応を検出。
どうやら魔力によって構成された物質のようです>
クリス<それって、魔導機人や魔導装甲と一緒、って事だよね?>
クライノートから計測結果を聞かされたクリスは、思念通話で問い返す。
クライノート<はい。シャッター自体をハッキングして開くよりも、
クリスならば魔力弾で破壊した方が高効率と思われます>
クライノートは主の質問に答える。
確かに、このシャッターを破壊すれば本陣から近い位置に突入口を確保する事が出来るだろう。
クリス<これを壊したら、奥から敵が出て来る……。
なんて事はないよね?>
だが、クリスは警戒した様子で呟く。
クライノート<可能であるならば、敵側は既にそれを実行していると推測されます>
クリス「あ、それもそうだよね……」
クライノートの推測に、クリスは思わず声を出して納得していた。
既に結達特務と一征の率いる一団が二つの突入口で機人魔導兵の召喚呪具を破壊している。
敵の戦力供給の勢いは確実に落ちているのだから、新たな戦力供給路を確保するのは急務だろう。
それを実行しないと言う事はつまり、敵にそんな手段が残されていないと言う事になる。
クリス「よし……グラビテーションボーゲン、最大出力で!」
クライノート<了解です、クリス>
クリスは愛器の返事を聞くと浮遊魔法で僅かに飛び上がり、
閉じられたシャッターに向けて最大出力のグラビテーションボーゲンを放った。
すると、先日の強化ガラスよろしく、人一人が通り抜けられるほどの穴が穿たれる。
クリス「意外と固かったけど、何とかなったね」
穿たれた穴を確認しながら、クリスはやり遂げたように小さな溜息を漏らす。
出来た穴から内部を覗き見ると、
途切れ途切れの証明で照らし出された、深く長い蛇腹状ダクトの縦穴が見えた。
かなり奥……氷河の下まで通じているようだ。
敵の隠し通路で間違いないだろう。
事実、このダクトはネーベルが地表に出る時に使った隠し通路だった。
と、その時である。
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