過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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[saga sage]
2012/12/03(月) 20:31:19.56 ID:uc/YTnbAo
クリス「だって……誰かを傷つけるのは、怖いよ……」
ナナシ「君は明らかに矛盾している」
絞り出すようなクリスの言葉に、ナナシはストレートな所見を述べた。
ここは戦場で、今は戦闘中。
誰かを殺してしまう事に恐怖があるのならば、
最初から戦場に来る必要などない。
むしろ、戦う覚悟……他者を傷つける覚悟がないならば、
それは戦場において単なる足手まといでしかない。
それが自身を道具と割り切っているナナシの考えであり、
全体として見て正しく、また平均的な意見でもあろう。
クリスにもそれは理解できているからこそ、
ナナシの“明らかに矛盾している”と言う意見を否定する事が出来ない。
ナナシ「君は、ここに来るべきじゃなかった」
クリス「ッ!?」
追い打ちをかけるようなナナシの言葉に、
クリスは俯いたまま目を見開いて肩を震わせた。
それは正に、今、クリス自身が思い知った現実でもある。
当然と言えば、当然の言葉だ。
自分がこの作戦に参加したのは単なる義務感と、
ナナシに会って全てを確認したいと言う好奇心でしかない。
真剣に戦っている者達からすれば、むしろ冒涜ですらある。
クライノート<クリス……>
事実に打ちのめされた主にどう声をかけていいか分からず、
クライノートはただその名を呟く事しか出来なかった。
だが――
?『来るべきかどうかなんて……それは、自分自身が決める事だ!』
不意に、広い室内に聞き覚えのある凜とした声が響き渡る。
クリス「おかあ……さん?」
クリスはこの場で聞こえるハズのない声に、呆然と漏らす。
間違いない。
母、奏・ユーリエフの声だ。
カナデ『な……何でこっちの声が向こうに!?』
続けて、母に良く似た、だが慌てた声が響く。
ナナシ「カナデ様……?
……申し訳ありません、
どうやら00が破壊された事でハッキングを許してしまったようです」
怪訝そうな声を漏らしたナナシは、すぐにシステムにアクセスして状況を確認した。
何者かのアクセスによって、カナデとネーベルのテリトリーの通信回線が開かれてる。
システムの全てはGG00X・ナハトによって管理されていた。
敵との交戦でナハトが破壊され、脆弱になったシステム管理の隙を突かれたのだ。
奪われたのは二つのエリアを繋ぐ直通回線のアクセス権限と、
そこに通じるネットワーク管理権限だけだったが、即座に取り返すのは難しかった。
下手に奪い返そうとすれば、他のシステムも止めなければならない。
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