過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/03(月) 20:31:51.84 ID:uc/YTnbAo
一方、カナデの居室では、穂先の砕けた十字槍を杖代わりに奏が立ち上がっていた。

クリス『お母さん、何処なの!?』

モニターの向こうでは、クリスが俯けていた顔を驚いたように上げ、
突如として聞こえた奏の声に辺りを見渡している。

クレースト<大変お待たせしました。
      お嬢様との通信確保、完了です>

奏<ナイスタイミングだよ……クレースト>

魔導装甲を再展開しながらのクレーストの報告に、奏は優しい声音で返した。

カナデ「いつの間に、こんな事を……!」

カナデは愕然と漏らす。

クレースト『無論、戦闘中です』

対して、クレーストは共有回線を開いて淡々と返した。

そう、クレーストは奏の補助を続けながらも、
現状打破のための策を巡らせてくれていたのだ。

正攻法で駄目ならば搦め手。

何とかしてクリスの援護が出来ないものかと、
奏とカナデが打ち合う瞬間を狙ってゲベートを中継してシステムへのアクセスを行い、
一征によって倒されたシステム管理者であったナハトの不在を狙って、
二つのエリアの直通回線を完璧に確保して見せた。

無論、それもこれもカナデの油断あったればこそだったが……。

奏「クリス……聞いて!」

奏は心中で愛器に感謝しながらも、最愛の愛娘に向けて声をかける。


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