過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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[saga sage]
2012/12/03(月) 20:12:51.22 ID:uc/YTnbAo
そして、クリスの方でもセシルを捜している最中だった。
クリス「セシル、何処なの!?」
クリスは辺りを見渡しながら叫ぶ。
最前線から突出した部隊を守るつもりで前線に躍り出たクリスは、
やや孤立した状況に陥っていた。
それもそのハズ、クリスの魔力特性は元来、対集団戦には向かないのだ。
クライノート<クリス、敵の集団が接近中です>
クリス「ッ!?」
クライノートの声にクリスは息を飲む。
直後、一塊になった魔力反応が押し寄せて来る感覚を覚え、そちらに視線を向ける。
するとそこには、十体以上の機人魔導兵が群を成して押し寄せて来る最中だった。
クリス<クライノート、敵集団の移動予想地点の地面をロックオン!>
クライノート<了解です>
クリスはクライノートの返答を聞くと同時に、
彼女がロックオンしてくれた氷河の表面に向けて両腕を突き出す。
クリス「グラビテーションボーゲンッ!」
矢のように細く引き絞られたエメラルドグリーンに輝く魔力弾が、
ロックオンされた地点へと向けて放たれる。
魔力弾が着弾した瞬間、その真上を機人魔導兵の一団が通りかかった。
すると、まるで空気を一瞬で抜かれた風船人形のように、機人魔導兵達が潰れて消える。
対物操作特化の魔力特性。
高威力、高収束の熱系変換された属性魔力や、
圧倒的な硬度を誇る硬化特性魔力の事を“物理干渉レベル”などと言うが、
クリスの魔力特性はそのさらに上の“物理完全干渉型”だ。
通常物質・魔力由来物質を問わずに干渉できる魔力特性故に、
万が一の仲間への誤射を防ぐ意味合いもあって、集団の中に入る戦闘には向かないのである。
しかし、それでも最低限の仲間の援護は必要であり、
その援護をこの任務へ共に志願したセシルに任せていたのだが、
十分ほど前の乱戦状態でお互いに離ればなれにされてしまったのだ。
クリス(セシルの事だから、無茶をしなければいいけれど……)
クリスは心中で不安げに漏らす。
セシルは元気で活発な子だったが、それ故に調子に乗りやすい子だ。
幼い年齢に似合わず遠近共に高い技能の持ち主ではあるのだが、
自分のように全方位戦闘を得意とするタイプではないので、
下手に最前線で孤立してしまうと危険に晒されてしまう。
クリスは焦燥感に襲われながらも、セシルを捜して走り続ける。
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