過去ログ - とあるカッパと黄泉川家
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669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 10:49:47.95 ID:mZh/3W0M0
乙!!!


670:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:48:37.21 ID:aO1gAyMD0

番外個体と打ち止めは、わたわたと慌てながらミサカネットワークで下位個体との通信をしている。
「えーと、えーと」「あー、今こっちは……」など、立て続けに質問に答えているようだ。

「あなた、今から10032号がヨミカワのマンションに行ってくれるって」
以下略



671:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:50:55.72 ID:aO1gAyMD0

「今から、行く気?」

番外個体が背後に立つ。暗いから表情はよく見えない。
もぞもぞ布団を抜け出して、転びそうになりながら打ち止めも傍にくる。瞳が不安げに揺れているのは分かった。
以下略



672:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:52:46.66 ID:aO1gAyMD0

翌朝、まだ日も登りらない早朝。一方通行はひとり『カッパの泉』に来ていた。

空けていく空の下、泉の中心が揺らめいていた。

以下略



673:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:55:47.75 ID:aO1gAyMD0

遠野家では、すでに朝食を作る気配と匂いがしていた。こっそり縁側から戻る。
おかしなことに、番外個体と打ち止めは起きて着替えているにもかかわらず、
まだ敷きっぱなしの布団の上で座り込んでいた。

以下略



674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:59:10.94 ID:aO1gAyMD0

いつものように寝坊していない子供達だったが、不審には思われなかった。
できるだけ、普段と同じ態度で朝ご飯を食べる。食べたそばから、番外個体は かぁたんを膝に抱えた。

「ン〜、ン〜」
以下略



675:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:03:26.53 ID:6BXLE37f0

その日、遠野家は家業を休んだ。畑より、子供たちを送り出す準備の方が大切だ。

とにかく遠野母のお土産攻撃は凄まじかった。あれもこれも、土地の名産から、遠野家の庭で干された梅干しまで。

以下略



676:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:08:06.92 ID:6BXLE37f0

「随分、急だったねぇ。俺達に遠慮なんてしてる?」

昨夜のことがあったから?

以下略



677:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:15:26.18 ID:6BXLE37f0

「おねえさん、おばちゃん、気持ちは嬉しいけど流石にこれは多過ぎ、ってミサカはミサカはお土産の量にビビってみる」
「もはや引っ越しレベルなんだけど」

あらゆるものがビニールで包まれ、グルグルに梱包され、風呂敷やリュックサックに押し込まれていた。
以下略



678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:17:22.39 ID:6BXLE37f0

うりうりと、打ち止めの頭を撫でていた遠野母が、しゃがんだまま番外個体を見上げる。猫なで声はなりを潜めて、

「年頃なんやで、もうちょっと綺麗にせなアカンよ。あと掃除と針と、お料理も覚えること」
「はいはいはい。はーいはいはい」
以下略



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