過去ログ - ニャル子「キュゥべえ、私と契約しなさい」
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1: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:36:29.64 ID:1xSZhRHOo
・「這いよれ! ニャル子さん」と「魔法少女まどか☆マギカ」のクロスオーバーSSです。
・地の文ありです。

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2: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:37:31.45 ID:1xSZhRHOo
「いやあ、大漁でしたね!」

 ニャルラトホテプは、満面の笑みを浮かべてそう言った。

「それはいいけど、でもなんでわざわざ見滝原まで来る必要があるんだよ。
以下略



3: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:37:57.69 ID:1xSZhRHOo
 ここは見滝原市内を走る電車の中。

 帰宅してゆっくりしようとしていた真尋だが、ニャルラトホテプの手によって
半ば無理やりシャンタッ君の背中に乗せられ、見滝原までやって来たのである。

以下略



4: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:39:13.19 ID:1xSZhRHOo
 と、そこまで話した時、ニャルラトホテプが何かに気づいたように隣の車両の方に顔を向けた。

「真尋さん、何かあちらが騒がしくありませんか?」

「そう言われてみれば……」
以下略



5: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:40:07.69 ID:1xSZhRHOo
 真尋はやにわに駆け出した。

「ちょっ、真尋さん! 危ないですよ!」

 ニャルラトホテプが止めるが、真尋は無視して少女の許へ走っていく。
以下略



6: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:41:18.68 ID:1xSZhRHOo
「何なのよ……、あんたも、魔法少女なの?」

「はぁ? わけわかんねーこと言っちゃってんじゃねーですよ!」

 そう言うと、ニャルラトホテプは少女を床に叩きつけようとした。
以下略



7: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:42:10.63 ID:1xSZhRHOo
 ちょうどその時、終点を告げる車内アナウンスが流れた。

「降りるぞ、ニャル子」

 先ほどぶつけた腰をさすりながら、真尋が言った。
以下略



8: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:43:03.55 ID:1xSZhRHOo
「さあ小娘、私の真尋さんに暴行した理由を教えなさい」

 人気のないホームで、ニャルラトホテプは少女の胸倉を掴みながらそう言った。
 いつの間にか、少女の服装は白い上着とチェックのスカートという無難なものに変わっていた。

以下略



9: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:44:01.48 ID:1xSZhRHOo
「あたし……、あんなひどいことしたのに……」

 少女は、うつろな表情のまま、ぽつりと言った。その声に、真尋は何か奇妙なものを感じた。

「あたしなんかに、優しくしてもらう資格なんてないんだ。魔女だけじゃなく、友達まで、
以下略



10: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:44:39.88 ID:1xSZhRHOo
「だから、私は魔法少女なんかじゃありませんよ!」

 ニャルラトホテプは心底うざそうな口調でそう返した。

「大体、何なんですか魔法少女って。ここはアニメや漫画の世界じゃありませんよ」
以下略



11: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:46:05.39 ID:1xSZhRHOo
「真尋さん、ちょっとこっちに来てください」

 ニャルラトホテプは、真尋の手を引くと、ホームの端に移動した。そして、こう耳打ちした。

「私が見滝原に来たもう1つの理由は、とある宇宙人による人類滅亡を防ぐことなんです」
以下略



12: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:46:52.03 ID:1xSZhRHOo
「ちなみに、あの宝石、ずいぶん濁ってましたでしょ?」

 ニャルラトホテプは、ベンチに座りこんだ少女を指差して言った。

「うん」
以下略



13: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:47:58.32 ID:1xSZhRHOo
「狂おしく冒涜的な謎の白い液体〜!!」

 ニャルラトホテプがスカートの中から取り出したのは、謎の白い液体が入ったペットボトルであった。

「何だよそれ!」
以下略



14: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:48:29.80 ID:1xSZhRHOo
「どうです? 正気に戻りましたか?」

 ニャルラトホテプの問いかけに、少女は無言のまま頷いた。唇からは白いものがこぼれている。

「それじゃあ、もう1度訊きます。魔法少女とは何か、そして、あんたの乱暴狼藉の理由を答えなさい!」
以下略



15: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:49:25.53 ID:1xSZhRHOo
 さやかは、真尋とニャルラトホテプにこれまでの事情を話した。

 契約の経緯、思い人を友人に奪われたショック、親友を傷つけてしまったことに対する自己嫌悪……。

 真尋とニャルラトホテプは、何も言い返すことなどできずに、さやかの言葉を聞いていた。
以下略



16: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:50:14.57 ID:1xSZhRHOo
「はい。さやかさんの言う魔法少女こそ、件のインキュベーターの被害者です。
やっこさん、メルヘンな用語を使って何も知らない子供を騙してるんですね。
汚いですねさすがインキュベーターきたない。
あ、あと、魔女というのは濁り切った石が生み出すエネルギーの副産物みたいな
もののことのようですね。魔法少女の魂から生まれるんですから、魔法少女の
以下略



17: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:50:47.24 ID:1xSZhRHOo
「おい、その話、本当かよ」

 背後で声がした。
 真尋とニャルラトホテプが振り返ると、そこには赤い髪の少女が呆然とした表情で立っていた。

以下略



18: ◆uLE2ADvlTM[saga]
2012/12/07(金) 01:51:30.84 ID:1xSZhRHOo
今日はここまでです。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:58:17.79 ID:rv2irW5b0
乙。期待してるぜ


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 02:06:53.20 ID:5iEWxnyeo
魔法少女は第二次成長期の女の子の感情エネルギーが最も効率が良いはずなのにニャル子はもうそんな年じゃ(震え声)


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/07(金) 06:53:16.14 ID:TrbpuB5c0
乙です!ニャル子のクロスものとか俺得すぎる。
楽しみにしてます。


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