過去ログ - 堕女神「私を、『淫魔』にしてください」
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:34:53.06 ID:w6oP1aHdo
ある日
勇者の寝室
勇者「……懐かしいな」
以下略
3
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:35:29.69 ID:w6oP1aHdo
勇者「とにかく。……三年前と比べて変わったなって話だ」
サキュバスB「そうですか?よくわかんないです」
勇者「お前だけは三年前からこうだったよ」
以下略
4
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:35:59.12 ID:w6oP1aHdo
三年前。
勇者が魔王を倒し、魔王が勇者を「救った」日の事。
扉をくぐれば、そこは、玉座の間だった。
七日間を過ごした記憶とそう変わりは無く、居並ぶ顔ぶれも、同様に。
以下略
5
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:36:33.57 ID:w6oP1aHdo
勇者「……ちょっと、いいかな」
堕女神「何か?」
勇者「この国の、前の王は?」
以下略
6
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:37:02.28 ID:w6oP1aHdo
勇者はどこか、違和感を覚えた。
堕女神の口調が堅いのは、よく知っている。
しかし、素っ気なく、どこか刺々しいのだ。
七日間『彼女』と在ったからこそ分かる、違い。
自分と彼女は事実上の初対面であるし、王と、その側近であるという関係を殊更に重く見ているのも理解できる。
以下略
7
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:38:06.60 ID:w6oP1aHdo
堕女神と別れて、一人で歩を進める。
先んじて七日間の経験があるため、迷うことは無い。
足が向いたのは、中庭。
この時間であれば、良く知る二人の淫魔が庭仕事へかかっている筈だ。
以下略
8
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:38:45.50 ID:w6oP1aHdo
煌びやかな城内を歩いていると、おもむろに―――何かが割れる音が聞こえた。
長い廊下に反響する、首をすくめてしまうような、鋭く澄んだ、砕けるような音。
勇者「…何だ?」
以下略
9
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:39:41.74 ID:w6oP1aHdo
サキュバスB「は……はい、大丈夫です」
勇者「…そうか、よかった」
サキュバスB「あ、あの……陛下…何故、ここに……?」
以下略
10
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:40:24.05 ID:w6oP1aHdo
サキュバスB「あの…怒らない、んですか?」
勇者「誰だってミスはあるだろ。それに花瓶を割ったからって、誰かが死ぬわけじゃない」
サキュバスB「…………」
以下略
11
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:40:57.18 ID:w6oP1aHdo
先ほど勇者が曲がった角から現れた、声の主。
勇者は、その声に、……声だけに反応して、名前を言い当てた。
そう―――振り向きも、せずに。
サキュバスA「…あなたは……なぜ、こんな所で……。それに、何故私の名を?」
以下略
12
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2012/12/18(火) 02:41:31.96 ID:w6oP1aHdo
だめ押しの一言で、疑いを更に晴らすように仕向けてまっすぐに彼女を見る。
紫水晶のような瞳も、角も、何もかも、覚えているままの彼女の姿だ。
強いて挙げるなら、髪が『七日間』に比べてやや短いだろうか。
魅了するような眼差しも、若干抑え目となっているのもある。
以下略
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