過去ログ - 木場真奈美「木場サンタ?」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:55:57.18 ID:c0RIlJVf0
『ご両親が物音などを不審に思っている。まだ決心がついていないようだが、いつそちらに向かうとも分からない。』

私がこうメールを送ると、返信は1分もたたずに帰ってきた。

『私に策がありらみす。木場さんはブリッツ園をベランダ下まで連れと来てくまーさい』

相当に急いで打ったのか誤字や誤変換だらけだが、言わんとすることは分かる。
ただブリッツェンを連れてきてどうするのか、意図するところまでは分からず……まぁ、何かしらよろしくない展開になっていることは間違いないだろう。私はただブリッツェンのもとへと急ぐのみだった。

「事が終わって帰るというわけでもあるまい。できる限り急がねば……」

来たときの道を寸分違わず、自分でも驚くほどのスピードで駆け戻る。
行きに歩いたおかげで雪が退けた箇所を的確に踏み、屋根から塀へ、塀から屋根へ。
そうして全速力を出し切ること5分ほど、十字の足場に相変わらずどっしりと鎮座するソリとブリッツェンが見えてきた。

「イヴの身に何か問題が起こったようだ。行くぞ、ブリッツェン」

私の言葉を理解しているのかどうなのか、深く考えることもなくソリへと飛び乗り、そのまま手綱を握る。
するとブリッツェンも、イヴが居ないことや私の鬼気迫る様相に何か感じ取ったのか、ふわりと浮いて仁奈の家の方を向いた。
数百メートル先に見える目的地がどうなっているのか、まだ私には分かりようもない。
可能な限り迅速に、指定されたベランダ下へと向かうのみだ。


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