過去ログ - 貴音「こひしたふ」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/29(土) 03:50:21.18 ID:pxCWWE7oo

次はいつごろ?


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:17:26.98 ID:x9OhnH1e0
「おお、貴音。すまん、少し社長との話が長引いちゃってな。待ったか?」

貴音は事務所の狭い会議室の机に向けていた視線を慌てたように入ってきたプロデューサーへ向け、「いえ、大丈夫です」と笑ってみせた。
その手元には現在撮影中の映画の台本があったが、一切めくられた様子はなかった。
プロデューサーはそれに気付いているのかいないのか、「すまんな」ともう一度謝って貴音の座る前に腰を下ろした。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:18:06.34 ID:x9OhnH1e0
「ええと、今日は新曲のプロモーションについてなんだが」
「はい」
「――あーっと、その前に」

プロデューサーはわざとらしく咳払いをすると、なぜだか黙り込んでしまった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:19:06.09 ID:x9OhnH1e0
「貴音。その、な。お前、響と仲良かったよな?」

突然の、響の名前。予想だにしていなかったからか、貴音は一瞬自分の心臓が大きく波打ったことを感じた。

「たしかに……そのはず、ですが」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:20:13.17 ID:x9OhnH1e0
昨夜、あの後。
貴音は部屋を飛び出した響を追いかけることができなかった。かといって、じっと朝まで事務所に留まっているわけにもいかずに、散らかったゴミや響の残していった缶などを皆片付けた。
その最中はただ呆然としていて、あまり記憶にない。

ただお酒を飲んでいたことを知られて響のアイドルとしての命が終わってしまうことは貴音にも容易に想像できた。それだから、響のステージを守るために、貴音は無意識のうちの行動だったと思う。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:21:11.87 ID:x9OhnH1e0
少なくとも、この様子では昨日の酒がバレたわけではないらしい。
バレていたとしたら、一週間の謹慎なんかで済むはずもあるまい。
しかし、だったら響はなぜ。
一体、プロデューサーとなにがあったというのか。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:21:58.25 ID:x9OhnH1e0
「……いえ、何でもありません」

今の自分には、もしかするとプロデューサーを責める資格なんてないのかもしれない。
貴音は、そのことが悔しく歯痒く思った。
黙り込んだ二人の間に、双海姉妹の元気な声や美希を叱る律子の声が聞こえてきて、辛うじて居心地の悪さを回避してくれる。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:22:40.43 ID:x9OhnH1e0
会議室を去る前に、プロデューサーは貴音を振り向き「響の様子見、頼んでもいいか?」と、そう言った。
その顔は、少し情けないように見えた。
響にこんな自分が会う資格はあるのか。過ぎった思考。
中々答えのない貴音に、プロデューサーはその沈黙をどう受取ったのだろうか、「気が向いたときでいいからな」と付け足したあとに、今度こそ貴音に背を向けた。
貴音はその背中を見送りながら、「響」とそっと口の中でその名を呟いた。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:23:52.95 ID:x9OhnH1e0
今日は以上です
次いつ投下できるかは約束ができないので明言することはできないです、すみません

それではまた


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 00:35:08.16 ID:aIR56WWAo

楽しみにしてる。


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/12(土) 21:24:23.09 ID:NCj+jBW+o
来ないな


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