過去ログ - ほむら「あなたにもう一度」
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188: ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:41:42.74 ID:u81ECVb60
宣言通り、まどか編からタイトル以外を投下していきます。


189:まどか編第一章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:43:08.92 ID:u81ECVb60
*****まどか編第一章

 一面に広がる真っ白な世界。僅かに世界を形成する白光は鳴動し、その中から滲み出すように薄い桃色の光の珠が生まれます。
 気がついたとき、銀の草原の中に桃色の珠となったわたしが浮いていました。
 最初に見つけたのは丘の上へと延びた緩やかな、これまた白い路。
以下略



190:まどか編第一章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:44:25.07 ID:u81ECVb60
 申し訳なさからか、恥ずかしさからか。それとも両方なのか……ほむらちゃんは涙目で頭を下げていました。

「あー、うん。大丈夫だから。ね?」

 一体何が大丈夫なのかは自分でもわかりませんが、ついそう返してしまいます。
以下略



191:まどか編幕間一 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:46:52.89 ID:u81ECVb60
****幕間一

 鹿目さんの背が遠ざかっていく。自身の体が右足から光の粒へと変化し消えていく中で、私は彼女の背中を見詰め続けていた。

 鹿目さん……少し姿が変わっていたけれど……とても大人っぽくて綺麗だったなぁ。
以下略



192:まどか編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:49:08.57 ID:u81ECVb60
****まどか編第二章

 三色の吊り橋を、わたしは浮き進んで行きます。
 手にあるのは二本の紫のリボン……ほむらちゃんが身に着けていたリボンです。
 ほむらちゃん……。
以下略



193:まどか編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:50:29.28 ID:u81ECVb60
 ゆっくりと近付くほむらちゃんの顔。キス……するの……かな?
 期待してしまっているようなわたしの思考を肯定するように、ほむらちゃんの唇はわたしの口へと向かっていきます。
 でも脳裏に浮かんだのは、橋の向こうに置いてきた三つ編みのほむらちゃん。
 別れ際の三つ編みだったほむらちゃんと、目の前にいるほむらちゃんの姿が重なったのでした。

以下略



194:まどか編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:51:27.42 ID:u81ECVb60
 再びほむらちゃんは顔を近づけ、キスしようとしています。

「嫌だ……嫌だよ」

 ほむらちゃんが消えるなんて。そんなの認めたくない……。受け入れたくない……。ほむらちゃんとずっと…。
以下略



195:まどか編幕間二 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:52:40.75 ID:u81ECVb60
****幕間二
 
 まどかが泣いている。まどかは優しいから……私が消えると知って泣いている。
 泣かないで……。‘私’の為にあなたが泣く必要なんてないの。
 まどかの為にこの存在を懸けられることを……その事実を喜んでいるのだから。
以下略



196:まどか編第三章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:55:10.81 ID:u81ECVb60
 ****まどか編第三章
 
 数多の星が散りばめられた宇宙の中を駆け抜けます。
 外観とは異なり、城の中は壁の分からない宇宙空間のような世界でした。入口から延びる一筋の星雲の道を足音を響かせながらわたしは走っているのです。
 蒼い星。山吹色の星。紅い星。そして菫色の星。時折、大きくて、力強い輝きを持つ星を視界の脇に捉えながら、しっかりと前を向いてわたしは駆け続けます。
以下略



197:まどか編第三章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:56:21.59 ID:u81ECVb60
「全てが同じ時間軸が存在することはありえないわ。それは同様に、他の時間軸の干渉が無くても、結末が全く違うこともありえるということでもある」

 そこまで聞いてようやく一つの可能性に気が付きます。

「もしかして……わたしが知らない時間軸のほむらちゃんの祈りなの?」
以下略



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