過去ログ - ほむら「あなたにもう一度」
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198:まどか編幕間三 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/27(土) 23:58:26.18 ID:u81ECVb60
 ****幕間三
 
 いざ、まどかに再会すると、どう接していいか分からないわ。私がまどかを喪ったのはもう遠い過去の話。
 長い長い戦いの末に会えたのは嬉しくて。懐かしいあなたがそこに居るだけでも感激で……。感動のままに抱きつけたら……泣くことができれば楽なのだけれど。
 でもそんなことに時間を費やしたら、横槍が入りかねない。相手が‘私’でも、まどかと過ごす時間に邪魔が入るのは不愉快だわ。
以下略



199:まどか編第四章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:00:54.28 ID:/KE04hO/0
****まどか編第四章

 ほむらちゃんがいた空間に頭を下げるように、わたしは片手を付いていました。
 もう何も考えられなくて。お別れする時間も与えられずに、ほむらちゃんが目の前で消えてしまって…。哀しみ、泣くことすら出来なくなっていました。
 どうして……? わたしはただ、ほむらちゃんが、皆が生きて笑ってくれれば良かったのに。
以下略



200:まどか編第四章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:02:27.54 ID:/KE04hO/0
 不安になり、思わず尋ねます。それほどまでに‘今まで会ったほむらちゃん’とは違う人物に見えたのです。

「ええ。紛れもなく‘暁美ほむら’本人よ」

 わたしの失礼な質問に気を悪くした様子も無く、‘ツインテールのほむらちゃん’は即答しました。
以下略



201:まどか編第四章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:03:57.54 ID:/KE04hO/0
 枯れたはずの涙がまた溢れます。わたしたちは互いに自分の意思を一方的に押し付けて、自己満足していました。
 大切な人の命や存在と引き換えに救われたとして、喜べるはずがありません。
 自分を大切に思う人の気持ちを考えろって何度も言われていたのに……結局わたしは最後まで考えが足りていなかったのです。

「……鹿目まどか」
以下略



202:まどか編第五章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:06:27.38 ID:/KE04hO/0
 ****まどか編第五章

 最初に認識したのは、手袋の上から手首に結ばれた紫色のリボン。
 周囲の音に対して無意識にわたしの身体は反応し、少し離れた位置にある音源を射抜きます。
 一つ、二つ、三つとピンクの矢で射抜かれる異形の存在。魔獣と呼ばれるそれは、キューブ状のグリーフシードを生み落として消えます。
以下略



203:まどか編第五章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:08:01.62 ID:/KE04hO/0
〈戦闘中に何考えてんだい?〉

 呆れた様子の杏子ちゃんの声です。ずっとわたしたちが会話していることに気付いていたようです。

〈まどか、怪我してない!?〉
以下略



204:まどか編第五章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:09:10.23 ID:/KE04hO/0
〈守護者……?〉

「ええ」

 場を離れた二人の代わりにマミさんがわたしの周囲に寄ってきた魔獣を蹴散らしていました。
以下略



205:まどか編終章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:11:32.71 ID:/KE04hO/0
****まどか編終章

 あれからどれだけの月日が経ったのでしょうか。
 誰もほむらちゃんのことを覚えていないこの世界で、それでもほむらちゃんの祈りを思い出して魔獣と戦い続けていました。

以下略



206: ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:16:36.37 ID:/KE04hO/0
改行ミス見つけましたが、キリが無いのでこのまま、杏子編続けます(>>129相当まで 序〜四章)。
章表記に違和感あるとは思いますが、今後はこのようにしていきます。


207:杏子編序章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:19:03.55 ID:/KE04hO/0
 ****杏子編序章

 広がる満点の綺麗な星空。街中を見下ろせる高いビルの屋上に影が二つ。
 風を一身に受ける長い黒髪の少女は静かに街を見下ろす。いや、見ていたのは街だけでは無いのかもしれない。
 星空と街の境界線をただ、じっと見つめる姿。
以下略



208:杏子編序章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:19:47.86 ID:/KE04hO/0


 なぁ、神様(まどか)。どうしてほむらにこんな運命を背負わせた。
 どうして……ほむらに過酷な人生を進ませたんだ? あたしたちを救おうとしてくれたんだろう? 自分自身の生きた証を消してまで。
 この世界でただ一人、ほむらだけがあんたのことを覚えていた。 愛してたんだろう? ほむらのことを。
以下略



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