2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:06:33.52 ID:ecg1BOd5o
「お名前は?」
「高森藍子、と申します」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:07:08.41 ID:ecg1BOd5o
訊いてもないのに、男の人はぺらぺらしゃべりだす。
おかげで逃げるタイミングを失ってしまった。
しぶしぶ耳を傾ける。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:08:19.25 ID:ecg1BOd5o
「ここじゃ寒いですね。
どこか、あたたかいところで話しましょう。
ごちそうしますから、ね?」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:09:06.70 ID:ecg1BOd5o
プロデューサーを名乗る人は、
とある芸能事務所の新入社員で、
スカウトをさせられている。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:09:43.21 ID:ecg1BOd5o
「そんなことないです」ちょっと考えてから、曖昧に答える。
「そう? なら、よく話聞く気になりましたね」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:10:22.23 ID:ecg1BOd5o
それから先は、芸能界や、その事務所に関する説明をされた。
とにかく、美辞麗句の連発。
新人の人にしては、話が上手だなあと思った。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:11:31.03 ID:ecg1BOd5o
「まあ、事実ですから」
開き直ったように、プロデューサーさんは、はっきりと言った。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:12:06.92 ID:ecg1BOd5o
プロデューサーさんは、手に取っていたカップを置くと、やたらと真面目な顔で私の目を見た。
「もちろん」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:14:38.26 ID:ecg1BOd5o
「それで」
と、火傷したかもしれない舌を出し入れしながら、プロデューサーさんは続けた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:15:15.05 ID:ecg1BOd5o
「よし、覚えた。
じゃあ今日はここまで。
書類とかは後日、事務所で渡すよ。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:15:50.99 ID:ecg1BOd5o
「それ何?」
興味深そうにプロデューサーさんが私の手元を覗きこむ。
319Res/162.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。