過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
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2013/01/07(月) 21:28:43.74 ID:i9eeC+ki0
それは、ただの思いつき。根拠のない、ひらめき。だが、やってみるべきかもしれない。
(そうよ、アタシだって、スプーキーズだ)
「ソウル・ハック、してやる!」
以下略
101
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:29:23.79 ID:i9eeC+ki0
さやかに憑依したネミッサには考えがあった。ソウルジェムがゾンビになった魔法少女の肉体を動かすという点について、気になること。ソウルジェムを作る際に魂を抜かれるというのがQBの説明だったが、魔法少女の肉体にわずかに魂が残っているのではないか、ということだ。その魂を受信機替わりに使うことで肉体を動かしているのではないか、それがわずかでも残っていれば、さやかを魔女から元に戻せるのではないか、という淡い期待だ。
そしてそれは当たった。反魂香を焚いたことも功を奏した。その名の通り魂を肉体に呼び戻す香だが、それによりわずかに残っていたさやかの魂を刺激することができた。ネミッサはさやかの残った僅かな魂を大事そうに抱きしめ、再び魔女に走りこむ。
「さやかが起きた? 何が起きてんだ?」
以下略
102
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:30:32.27 ID:i9eeC+ki0
「鹿目、さん?だよね……、でも声も届かないのに音が届くのかい」
「黒き魔女を信頼して下さい。彼女が必ず、なんとかしてくれますから」
雰囲気が様変わりしたまどかは檻のギリギリまで移動すると、掌をかざす。リボンで出来た檻がまどかがくぐれるほど解ける。本来ならばマミが操作しなければびくともしないはずだが。
以下略
103
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:32:15.28 ID:i9eeC+ki0
まどかに攻撃を仕掛ける魔女はそれだけ脅威に感じているのだろう。ネミッサもマミも、杏子や檻ですらフリーになっている。無軌道に動く車輪をマミと杏子が破壊する。これでほとんど檻も問題ない。まどかを襲う剣もマスケットや槍で破壊した。再生するまでの間、まどかに寄る。
「鹿目さん?」
「巴マミ、佐倉杏子、御礼申し上げます。ありがとう」
以下略
104
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:34:15.46 ID:i9eeC+ki0
「準備できたよ、ダイブする。『マドカちゃん』と行くから、みんなはカミジョーを守って」
「任せなさい」
「まぁ動いてねえから、暫く平気だろ。怪我治してくれ」
以下略
105
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:34:42.70 ID:i9eeC+ki0
「なんで?」
ネミッサにはさやかの質問の意味がわからない。わからないままなので流すことにした。
「二人とも手伝ってくれるって。ヒトミちゃんも外で待ってるよ」
以下略
106
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:35:52.44 ID:i9eeC+ki0
「アンタ何者? どっからきたの?」
『いやぁ、ネミッサヒドイなぁ。私のグリーフ・シードを使ってからずっと一緒にいたってのに』
見た目、全くさやかと変わらない『さやか』がそこにいた。表情の作りも何も変わらない。悪魔が化けているとは思えないほど似通っていた。
以下略
107
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:36:51.90 ID:i9eeC+ki0
『さやか』は手を離しさやかを地に落とす。咳き込むさやかを見下しながら、背後の二人に振り返る。
『さぁ、いいっしょ。私が行くよ。ネミッサには貸しがあるんだよ? 断らないよね』
「……っざけんな……」
以下略
108
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:38:51.79 ID:i9eeC+ki0
事情を察した杏子。確かに見やると魔女が小刻みに揺れている。戦っているようにも震えているように見える。長いポニーテールをまとめているリボンをとくと、その中からアンクを取り出す。手に持ち、いつしか忘れた祈りの姿勢を取ると静かに跪く。下ろした髪とその姿勢が、敬虔な修道女のようにも見える。
マミもそれに習い、祈りを捧げる。彼女には特定の信仰はない。だが、さやかのために祈ることは出来る。自分が不甲斐ないがゆえに窮地にたったさやかのために。
「貴女も」
以下略
109
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:39:37.79 ID:i9eeC+ki0
皆の返事もまたず、穴だらけのマントで体を隠したまま神速の動きで魔女に肉薄する。見上げる身の丈の魔女。音が途切れた魔女はさやかを迎撃するべく剣と車輪を繰り出す。さやかが飛ぶ。中空で魔法陣による足場を作り方向転換を繰り返す。攻撃を避けつつ魔女の顔のあたりまで飛び上がる。
折れたサーベルを射出し、その柄を投げ捨てると再び二刀を作り出す。直撃した折れた刃は見た目以上の威力があったのか、魔女の顔を貫通した。その隙を突いて、凄まじい速度で斬撃を繰り出す。途中何度も車輪に襲われたが、そのたびに足場の魔法陣を作り出し、空中で器用に回避し続ける。
「カミジョー、見て。サヤカちゃんが、帰ってきたよ!」
以下略
110
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:41:14.73 ID:i9eeC+ki0
乱暴にネミッサを引き剥がすと、さやかは上条に向き合う。じっと顔を見つめ、さやかは何かをこらえているようにも見えたが、徐々にそれが口からこぼれ落ちる。
「恭介さぁ、退院するときに連絡くれないんだもん……ヒドイよぉ」
「ごめん……、舞い上がっていたんだと思う。それに、同じ音楽団の人達もたくさん来て、携帯を触る暇もなかったんだ」
以下略
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