過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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47: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:41:30.27 ID:jblOWGwS0

「あー……うー……はぁ……」

気分が乗らない。体調が悪いわけじゃない。
御坂美琴は学校の机に突っ伏していた。
以下略



48: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:43:07.12 ID:jblOWGwS0

ここ一週間の夜、毛布を被り考えていた。
自分が知らなかっただけで、相手は超有名人である。
学園都市規模で考えれば自らの知名度を自負しているつもりだった。
しかし彼は世界規模で有名なのだ。
以下略



49: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:43:55.07 ID:jblOWGwS0

時間が進み授業が始まっても、案の定先生の言っていることはあんまり耳に入ってこない。
せめて気分だけはどうにかしたくて、ただひたすらに蒼い空を見つめる。
でも今の心の中はどんよりとした曇り空。
このままではあれだけ練習した演奏さえままならないだろう。
以下略



50: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:44:46.94 ID:jblOWGwS0

予想外の痛みに悶絶している学園都市の電撃姫。その原因となった存在は一体何なのか。彼女の見たものとは。
答えは簡単である。

「この常盤台に講演に来る男の来校風景」
以下略



51: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:45:37.81 ID:jblOWGwS0

「我が常盤台中学へお越しいただき、誠に感謝いたしします鈴木先生」

ちょっとした優雅な空の旅を終え、目的地から少し離れた場所に着地した。
徒歩で校門と思わしき場所へ向かった彼を出迎えたのは、タイトなスーツに身を包み、
以下略



52: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:46:22.56 ID:jblOWGwS0

「では学び舎の方を案内させていただきます。鈴木先生、どうぞこちらへ」

いよいよ乗り込むということで、胸が高鳴り続けている。
ただその前に、一つだけ言っておきたいことがあった。
以下略



53: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:47:42.24 ID:jblOWGwS0

今日の気分は最悪だ。九腸寸断とは正にこのことだと黒子は思う。
当然ながら授業なんて頭に入ってこない。
今朝の彼女は、この素晴らしい朝に相応しいように、愛しのお姉様に熱い目覚めのベーゼを送ろうと近づいたのだ。
当然、電撃が飛んでくるのは覚悟の上。
以下略



54: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:48:48.20 ID:jblOWGwS0

「ン……あら黒子……どうし……たの……?真剣な顔で……」

寝ぼけ眼を擦りながら質問してくる愛しの彼女の声に、脳が命令を出すよりも早く身体が動く。
超近距離なのにわざわざ持ち前の能力で御坂の前に移動し、その胸に飛び込んだ。
以下略



55: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:49:56.66 ID:jblOWGwS0

「おおおおお姉様!?本当に大丈夫ですの!?いつものお姉様じゃないですの!いつもなら……」

動揺を隠しきれない黒子は普段のお姉様と今のお姉様の違いを羅列していく。
いかに今のお姉様が変なのか、もっとこうするはずだとか。
以下略



56: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:51:39.82 ID:jblOWGwS0

「……イチロー……ですの……!」

そうだ。お姉様は今日の講演会で、来賓に対して演奏と感想文を読むと前々から言っていた。
非常に光栄なことだとは思っていたけれど、それを教えてくれた時の彼女はどこか暗かった。
以下略



57: ◆I045Kc4ns6
2013/01/09(水) 22:52:45.80 ID:jblOWGwS0

学園都市に来てからは驚くことばかりだ。現に今がそうであるように。
まさか学校の敷地内に街があるとは思ってはいなかった。
規模は小さいらしいが、建物はさながら地中海にあるような西洋のものであり、非常に魅力的だった。
そして喫茶店から洋服店に始まり、居住区や研究施設もある、と自分の目の前を歩く女性が解説してくれた。
以下略



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