過去ログ - 絶対可憐ダストスパート!!
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3:絶ゴミ002 ◆59WingzUMY[sage]
2013/01/12(土) 12:42:40.13 ID:zcq42nJF0
(――それ以上にバベルが予算を食い過ぎたせいでは?)

そんなことを思い、皆本は少しバツの悪い顔をした。

「そして解体が決定したHCIA所属のエスパーを我々バベルが預かることになってネ。
しばらく彼らの指揮を皆本くんにお願いしたいんだヨ」

「でも、その間『ザ・チルドレン』はどうするんですか?」

皆本は不安げに聞いた。
皆本光一は超度(レベル)7の三人の女子中学生エスパーとその護衛である
二人の男子中学生エスパーを公私にわたってサポートしている。
それだけでも十分に激務であり、片手間にすることはできない。

「『ザ・チルドレン』の指揮はHCIAの指揮官に任せる予定だ。
いわば、元HCIAとバベルが互いに馴染むための人員交流だヨ」

(本当はチルドレンの三人がこれ以上皆本くんにべったりに
ならないためなんだけどね)

桐壺は心の中で舌を出した。
バベルは日本国の超能力政策を一手に引き受けている組織であり、その業務は
超能力の研究や、超能力犯罪への対処、大規模災害での救助等多岐にわたる。
超度7の『ザ・チルドレン』はバベルにとって宝とも言える存在であり、
バベル局長の桐壺は彼女達を溺愛していた。

「それで本当に大丈夫――」

「HCIAの二人のエスパーは今日の午後にも空港に着く予定です。
迎えに行ってあげてください」

皆本が不安を口に出そうとすると、桐壺の横に寄り添っていた女性――
柏木朧(かしわぎ おぼろ)が予定を告げた。どうやら拒否権は
与えないつもりらしい。

「そんないきなり――」

「ちょっと待ってくレ、電話だ」

皆本の抗議を打ち切り、桐壺は携帯電話に出た。

「……何だって!?」

桐壺はシリアスに驚いた。

「局長、どうしたんですか?」

「HCIAのエスパー二人を乗せた特別便が空中崩壊した!
皆本クン、いますぐ空港に向かうんダ!」

「な……はい! 了解しました」

思いもよらぬ緊急事態に、皆本は二つ返事で拝命してしまたった。



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